ALIS 怪談？部です！いきなり怪談語ります！！

「ヒョウ柄の服を着た中年女性」

私は怪談好きといいながら、実体験などなく、怪談読みすぎて慣れてしまって幽霊など逆に信じなくなっていったのですが、今回身近な人から聞いた話が怖かったのでその話をします。

私の友達Aさんは最近自動車教習所に通っていました。教習所は都心部から少し離れた、いわゆるベットタウンにある普通の教習所です。 Aさんは慣れないながらがんばって実習を進め、路上教習に進み、ついに本免路上試験に進みました。本免路上試験では教官1人と試験を受ける生徒3人が乗っており、指定されたルートで市街地をぐるぐる交代で回っていたそうです。他の生徒二人はまだ若い大学生くらいの男の子二人で、年も近く気さくな感じでした。担当教官もやさしい感じの人でAさんはわりとリラックスして試験に臨んでいたそうです。

時刻は夕暮れ時、一番事故が多く危ないと言われる時間帯です。市役所にある大通りに入った際、助手席に座る教官が、「この交差点は車も人通りも多いので気をつけるように」との助言があったので、Aさんはまわりをよく見て気をつけて運転していました。ちょうど市役所にさしかかるあたりで、後方確認のためバックミラーを見ると、中央座席に座るヒョウ柄の服が見えました。「あれ？大学生の人たちあんな服着てたかな？」 Aさんが思って、視線を上に向けると、ヒョウ柄の服を着た見たことないおばさんが歯をくいしばって座っていたそうです。

どきっとしたAさんは、隙を見て後部座席を振り向きましたが、そこには誰も座っていませんでした。 Aさんは「教官、後ろにおばさんが座っていませんか？」と絞り出すように言いました。 Aさんの様子に最初は注意しようとした教官でしたが、バックミラーの様子に気づき、「落ち着いて、路肩に止めてください」と指示をだしました。後部座席の学生達もバックミラーにうつるおばさんに気づき、窓側に避けたそうです。無事に路肩に停めるとおばさんは消えたそうです。

ところで自動車教習所の車には、通常とは異なり、事故が起きた時用に検証するため、内部にもドライブレコーダーが設置されているそうです。無事に教習所に帰った後、教官が確認するとドライブレコーダーにもばっちり映っていたそうです。いかがでしたか？多分ネットで見たらそこまで怖くなかったと思うんですが、最初にも書きましたが、見知った土地の見知った人から聞いた話なので、リアリティがあって私はすごく怖かった話でした。