しばらく経ちましたが、皆さまは令和連休を楽しまれたでしょうか?
受け入れる側のkontoGでは10連勤でしたが、お寺なので隙間時間で子どもと遊んだりもしました。
さて、そんな中で一番印象に残ったことは、タイトルにもあるように「50mを全力で走れなかったこと」。
本当にそうなんです!分かりやすくいえばスキー初心者が止まり方が分からずにあたふたしてこけるって感じ。ただただ走るだけなのに大げさに感じるかも知れませんが、全速力で走る機会ってなかなかないですよね。私も20年以上ぶりに全速力で走ったときにこの様でした 笑
これに対して運動の専門の先生が「反射の信号を脳に返すと、自然と動物的に表現しはじめますよ。」とコメントくださいました。
ほんと、その通りなんですよね。体がついていかないのではなく、頭がついていっていないんです。そこで恐怖心が生まれ、自分の動作と意識がちぐはぐになっている状態。普段から坐禅で指導している身として恥ずかしい限りです。。
皆さんも聞いたことがあると思いますが、般若心経の一節に「色即是空 空即是色」という言葉があります。この言葉は「色即是空=形あるものは不変ではないこと」の反語と捉えられがちですが、そうではありません。「色即是空」が仏からみた真理であれば「空即是色=本来形ないものが一時期的に集合し機能すること」は私たちから見た真理なのです。
何が言いたいのかといえば、もともと自然にできていると思っていた「全力で50m走る」というのは幻想でしかなく、訓練でできるようになったということ。「空即是色」なんですね。
坐禅などを通じて体感いただきたいのは「色即是空」の世界。つまり自分自身を解体し、今いる空間と一体化することです。これはすなわち先の先生のコメント「反射の信号を脳に返すと、自然と動物的に表現しはじめますよ。」に通じます。
これ以上お話すると長くなっちゃうので、この投稿はこの辺で~。