どうも。流行に敏感な映画好きのくろきです。
サイコじゃ〜!わしゃ狂ったサイコサスペンスが観たいんじゃ〜!!
そんなアナタにもってこい!の新進気鋭のナウいイカした支離滅裂血みどろサイコサスペンスアニメ映画「天気の子」が興収100億突破したそうで、観に行った人も多いんじゃないでしょうか。いやぁ〜新海誠監督いいですよね〜
なーんちゃって実は僕は「君の名は」も観た事ないし「言の葉の庭」とか良いらしいよ。とは聞くんですが、まだ観るまでには至っていないんです。新海誠を知らない人なんですよね。もう流行マラソンにはずーっと置いていかれてしまって、途方もなく後ろをてくてく歩いている状態でして、もう周回遅れになった時に紛れちゃおうかなって寸法なのです。
ただ二次元は基本的にテンションが上がる人なんで、アニメ映画は大好きなんですよ。中でもオススメしたいのは、押井守監督の「攻殻機動隊」でもなければ、庵野監督の「エヴァ」でもなく、今敏監督の「パーフェクトブルー」なんですよね!
そうです。今回本当に紹介するのは「天気の子」ではなくイカした支離滅裂血みどろサイコサスペンスアニメ映画「パーフェクトブルー」なんです!!
一貫して独特なアンダーグラウンドな雰囲気を醸し出していて、それだけでもテンション上がります。そこからサイコ演出もバキバキにキマってて、めちゃくちゃ面白いです!!
ストーリーは売れないアイドルグループだったみまがアイドルを卒業!その後の女優としての活躍を描いた痛快サイコサクセスストーリーなのですが、これすごいのが1998年公開の映画で制作した時代で言うと1997年くらいの背景のハズなんですが、今見ても違和感ゼロなんです。
まだこれからだ!って時にアイドルグループの卒業を決めたみまなんですが、実は古参のアイドルファンはちっとも面白く思っていません。
そんなみま自身も女優としての仕事の不安もあり「『アイドルだった頃の私』と『今の私』」で揺れていきます。
そんなみまが、あるWEBサイトを発見したのをキッカケに物語は展開していきます。そのサイトではなんと!女優転身をしたハズのみまがまるでアイドルのように活動しているのでした!!!!
ここからの心理描写が圧巻でグイグイ引き込まれていくんですよね〜
抜けてしまった売れないアイドルグループが少しずつ売れ始めて、しかし女優としては思うようにいかず、みまの精神は少しずつ崩壊して行きます。
今の女優として不安を抱えた状態のみま
ネットではアイドルのように振る舞う(なりすまし)みま
ネットをみて、みまはアイドルだった自分と今の自分で葛藤していきます。自分がやると決めた事が本物なのか、ファンに期待される自分が本物なのか、そんな過去と現実が入り混じって、更にはみまの女優として初出演ではサイコスリラーという劇中劇があって、その上に殺人事件まで起こっちゃうんですからもう滅茶苦茶です!!!!
もうこれが過去なのか、現実なのか、出演しているドラマなのか、妄想なのか、一体何が本物なのか、少しずつ歪んでいく心理描写や演出が凄まじいんですよね。
AKB系や坂道系などのアイドルで見かけるファンと近い関係、顔の見えない相手とのネット問題やネットストーカーなどなど現代社会的な風刺として見ても、当時のアイテムとかは時代を感じますが、まったく作品としては古さを感じない出来栄えとなっています!
実は『ブラックスワン』で有名なダーレン・アノロフスキー監督も今敏監督の影響を受けていると公言していまして、意外とファンは多いんではないでしょうか。今敏監督は若くして亡くなられたんですが、逝去した際、ダーレン・アノロフスキー監督は追悼のメッセージを送られています。
内容的に家族みんなでお盆で見ようや!って映画ではないんで、ぼっち鑑賞で楽しんでくださいね!!
それでは良き3連休を!!!!