最近、世界で活躍している日本人は誰でしょうか。野球の大谷選手でしょうか。それとも、ノーベル賞を受賞した真鍋さんでしょうか。二人ともアメリカで活躍しています。真鍋さんは日本国籍を捨ててアメリカ国籍ですよね。偶然でしょうか。
私の指導させてもらっている生徒の方たちも
「日本から出ていく」
と言う子が多い。理由は、日本の同調圧力が耐え切れないらしい。真鍋さんのスピーチと同じです。同じ服を着るように強制され、同じ靴を強制され、同じ髪型を強制され、同じ問題集や参考書を使うように強制される。そんなの我慢できない。
札幌市の宮田太郎くんは小学6年生だ。入学前から掛け算や分数を理解していた。母親の邦子さんは「興味を持つことが他の子どもさんと違うので、育てにくい」という。医学や生物が大好きだが、本を読んでいると友だちが閉じてしまう。先生も「彼は宇宙人で理解できない」と言い放った。
「落ちこぼれ」ならぬ、「浮きこぼれ」というのだそうだ。アンケートでは、「人間関係のストレスで体調を崩した」「はみ出しもののレッテルを貼られた」「9年間不登校だった」というものもあった。
小学6年生の檜垣大峯くんも浮きこぼれだ。課題を終えて、「次を」と言っても、先生は「みんなが終わってから」と応じてくれない。小学1年生のときから不登校になった。学校の代わりに水族館に行った。そこで、アメリカ、カナダには「ギフテッド」教育があることを知り、両親を説得して5年生からカナダに留学した。
公立小学校に通いながら、大学の生物学の授業に出ている。「こんなにいい環境があるんだ、教育システムがあるんだと、充実した毎日を過ごしていると実感しています」と、まるで大人の口調だ。
*NHKクローズアップ現代+(2019年8月28日放送「知られざる天才"ギフテッド"の素顔」)
私はギフテッドと呼ばれるレベルではないが、日本とアメリカの生活のどちらが快適だったかと尋ねられたら
「比較できないほどアメリカが上」
と言うしかない。アメリカの中学生に日本の学校の様子を撮った写真を見せたら
「これは、どこかの刑務所か?」
と、尋ねられました。みんなが同じ服を着ているのはアメリカでは囚人か軍人くらいです。
非行少年の成れの果ては、ヤクザか暴力団。多くの人に迷惑をかける。しかし、ギフテッドの子は科学者や研究者となって多くの人が救われる可能性がある。みんなが、その恩恵を受ければいいのではないか。なのに、日本社会はそういう優秀な生徒を追い出している。自ら貧しい社会を作り出している。そして、その自覚もない。
とにかく、学校を何とかしないと日本から優秀な学者、アスリート、芸術家、俳優など一流の人は誰もいなくなる。繰り返しますが
1,校則は全て廃止にする。制服、靴、カバン、髪型、すべて自由にする。
2,クラブ活動は強制せず自由参加にする。
3,クラス単位の指導は廃止。大学のように授業毎に移動。学力別のクラス編成。
私のいたアメリカの中学校では当たり前のこと。国際的に見ると、日本の学校は共産党独裁の中国より社会主義的なシステムと言わざるをえない異常な状態。こんな環境からビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズが現れるはずがない。中国、韓国に追いつかれ、追い抜かれても当たり前。
「天才を殺す凡人」から考える 大企業でイノベーションが起きないメカニズムパラダイムシフトの時代、社内変革の必要に迫られている企業が増えている。しかし、変革を主導する人が道半ばで“殺されて”しまうことも少なくない。変革の火を消さないために企業ができることとは。
「どうして、人間の創造性は、奪われてしまうのだろうか」この記事は北野唯我氏のブログ『週報』より転載、編集しています。
「天才」と呼ばれる人がいる。天才は、この世界を良くも悪くも、前進させることが多い。だが、彼らは変革の途中で、“殺される”ことも多い。それは物理的な意味も、精神的な意味も含めてだ。
以前から、そのメカニズムを解き明かしたいと思っていた。そしてようやく分かった。
天才は、凡人によって殺されることがある。そして、その理由の99.9%は「コミュニケーションの断絶」によるものであり、これは「大企業がイノベーションを起こせない理由」と同じ構造である。
凡人の政治家、教育委員会、教師の方たちは、天才的な子供の指導はできないのだから、せめて自由を与えてやらないと才能の芽を摘んでしまう。殺してしまう。殺されないために逃亡するのは正当防衛のようなもの。