数学を制する者が受験を制す

「京大医学部４名合格講師」による受験対策講座（2９9)

　大学入試で合格する作戦はいろいろ論じられてきたので、ここでは書かない。ただ、ハッキリしているのは「英語」「数学」を制する者が合格を得る。これには異論がないと思う。理系に進めば理科２科目の合計点が数学１科目の配点と同じくらいである大学が多い。物理や化学でコツコツ稼いだ得点も、数学が１問解けないと吹っ飛ぶ。

　英単語は難関大合格には６０００語必要だけれど、公立中学校では３年間で１０００語しかやらない。高校に入って５０００語。つまり、勉強量がいきなり５倍。数学は２０００題解けば難関大に合格できると分かっている。しかし、問題集７冊分をやるということは学校配布の問題集とは別に過去問問題集を並行してやることを意味する。

　クラブも、生徒会も、趣味も恋愛も、全て諦める。そう言ったら、ほどんどの生徒はノーと言う。

　そんな厳しい状況の中で、私の塾生は「１０年連続京大合格」を成し遂げた（医学科４名）。奇跡ではないよ。京大の英語は英作文と和訳がすべてと言っていい。だから、私はメリカで教師をし、英検１級に合格し、自分で河合や駿台の「京大模試」を１０回受け、Ｚ会の「京大即応コース」を８年間やった。そして、自分で京大二次を７回受けて成績開示をして高得点を取る方法を研究し続けた。

　そこで得た“京大英語で８割を取る方法”を塾生の子たちに教えた。この世に奇跡なんか無い。奇跡に思えることは、種明かしを知らないからだよ。無知な生徒は京大を受けたことのない講師に合格の仕方を教えてもらっている。「うちの先生は京大卒だから」というキミ。京大のボーダーは６割後半の得点率。合格者の得点獲得率は７割ほど。８割が必要な医学科の指導なんかできないよ。

　高木繁美。「高木教育センター」塾長。

　名古屋大学卒業後、アメリカユタ州のローガン中学校で教師をした後、帰国。英検１級、通訳ガイドの国家試験、国連英検Ａ級、ビジネス英検Ａ級などに合格。京大二次試験英語８１％の正解率。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」（エール出版）2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。