冠婚葬祭とは非日常です。
お祝い事の結婚式。
(不意の出来事で)悲しい葬儀
特に葬儀は突然の事が多いので
喪主さん達も、ある意味御導師(お坊さん)も
時々「コントか?」と思えるような事が起きます。
かつて葬儀の仕事に少し関わっていたのですが
ちょっと笑えるお話を。
ある日お通夜に同席させて頂いた時の事。
通夜の15〜30分前には普通お寺さんは
やってきます。
しかし…
通夜開始時間になってもお坊さんはきません。
予定時間10分遅れて、お坊さんはやってきました。
真っ赤なポルシェでw
葬儀会社の人も親族もビックリ!
で、通夜は始まったのですが…
お坊さんの様子が何かおかしい。
読経の最中で、なぜかえづく。
「はんにゃ〜は〜ら〜オエッ!」
て感じ。
本当にドリフの加藤茶のコントみたい。
インカムで葬儀会社のプロデューサーから
別のスタッフに
「バケツ用意して袖で待機しといて」
それから少しして、お坊さんのえづきはピークになり
葬儀スタッフがバケツを持ってダッシュで
お坊さんのそばに!
間一髪でお坊さん、バケツにリバース!
喪主さん、そりゃ怒りましたね!
通夜に遅れてくるは
真っ赤なポルシェで来るは
読経中にリバースするは
お坊さんが言うには
檀家さんの家に法事に回っていたら飲まされた
かなり酔って気持ち悪かったので通夜まで家で寝る
起きたら寝過ごして、さらにいつも使う軽トラがない!
(息子が乗って行っちゃった)
仕方ないので、息子の真っ赤なポルシェで来る
慣れない車なのでガッタンガッタン走っていたら
また気持ち悪くなって読経リバース
結局通夜、葬儀代でのお坊さんに払うお金はタダになり
葬儀はお寺さんとしては最上級の法要を行いました。
こちらはまた別の葬儀会社のお話。
曹洞宗の葬儀で、小坊主さん2人連れてお坊さん
やってきました。
なかなか大きな葬儀で読経スタート。
途中で小坊主さんの1人がシンバルみたいな楽器
「鈸(はち、はつ」」をジャーン!と鳴らします。
読経はドンドン盛り上がります。
さらに鈸も連続的にジャーン!ジャーン!
と上げてくる。
みんな手を合わせて頭を下げて故人の思いに
身を震わせています。
さらに鈸の間が短くなり…
ジャーン!ジャーン!ジャーン!ジャーン!ジャ…
え!?ジャ?
みんなが顔を上げると、鈸が空中を飛んでいるんです。
シンバルでいう紐のところが切れてしまい
そのまま飛んで行くことに。
で、そのまま石のように硬い葬祭場の床に落ちて
くわん!くわん!くわん!くわわわわ〜ん、ばばばば…!
と回転して、伏せた状態で停止。
この時点で皆んな笑いを堪えるのに必死!
さらに追い討ちをかけるように、小坊主さんが
慌てて必死で鈸を取ろうとするのですが
跋は硬い床にピッタリ伏せてしまっているので
指をかける度に指から滑り落ちて
ばばばば!
ばばばば!
と中々取れない!
参列者の肩が震えていのは、悲しみでなく
笑いを堪えるのに必死な震えになってました。
ちなみ小坊主さん、葬儀後お坊さんに怒られていたのですが
喪主さんから「まぁまぁ、わざとじゃないですし」
と言って頂いていました。
また面白話は次の機会に。
今度は結婚式でのお話でもw
(続く…)