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“誰”or“何”ーALISはどちらに進むのか。

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  • masayoshi
  • 2018/06/02 13:29

さて、本日ALISチームよりβ版の結果が公表されましたね!

アクティブユーザー数も多く活気があるのが嬉しい限りです。1カ月後の検証結果記事が出る前に自らの主張を元にどうすれば良いサービスが出来るのかを再考する。



ここまでALISに関する批判的な記事を多く書いてきたが、それはALISを批判したいからではない。ALIS創業メンバーの想いに共感し、それを真に叶えるためにどうしたら良いかと真剣に考えているからこその記事だと言うことを伝えたい。

ただ、最近ふと思ったのが、もしかするとALISと私の思う道は違うのかもしれないと言うこと。

私の思う正しい記事が正しく評価されるプラットフォームとは、

“誰”ではなく“何”が評価されるプラットフォーム

人が考えによって評価される

そんなプラットフォームだ。

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認知バイアス

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日々出て来る膨大な情報。この情報を一つ一つ処理することは普通の人間にはできません。では、それを処理をするためにどうしているのか?

信頼の置ける情報源を確保しその人(メディア)の情報をウォッチすることになります。問題は、これを正しい情報だと思い込んでしまう事です。最初は“正しそう”な情報だったはずが、時間が経つにつれ、また、フォロワーが増えるにつれ、“正しい”情報に変わってしまいます。

これを認知バイアスと言います。(正確には認知バイアスの一つ)

身近な例でいうと、中身が同じコーヒーを祭の出店で購入した時とスターバックスで購入した時にどちらが美味しく感じるか?という事でも想像頂けると思う。

(祭の出店を批判しているわけではない。スタバがより認知されているという話だ)

こういった認知バイアスを利用することは商売としては正しいし、お客様にも安心して利用して頂けるメリットがある。だから、記事を書くことを商売にするプラットフォームを作ってあげたいと思うなら、このように信頼にフォーカスした仕組みが有効ではないだろうか。

反対に、「美味しいコーヒーは美味しい」ということをバイアス無しに見ることができるプラットフォームを作りたいというのであれば、信頼というバイアスを無くす努力が必要ではないだろうか。

今のALISにはこの二つが混在しているように思う。

これはβ版を実施したから気が付いたことであり、ALIS運営陣の当初の思想を批判するものではない。β版を触って、結果を見て初めてこの推察に至ったのだから、β版を早期に実現したALIS陣営には益々惚れているところだ。

考えにフォーカスした仕組みの課題

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さて、ではもし“信頼”(美味しそうなコーヒー)ではなく、“考え”(美味しいコーヒー)が評価されるようなプラットフォームを実現したとしてそれはどのようなものになるだろうか。書き手は誰かわからないようにしつつ、読み手はそれが評価されているのかわからない状況で内容のみ見て判断する。するときっと以下のようなサービスになるだろう。

 ・誰が書いた記事かわかるような内容はBANの対象

 ・書き手は毎回の記事が勝負

 ・評価状況は書き手にしか見えない

 ・読み手は誰の記事かわからないので、有象無象を真剣に読んで評価する

さてどうだろうか。

私は想像しただけで辛い。9割の読み手はすぐにやめるだろう。ベテランの書き手の半分も辞めてしまうかもしれない。

(お前が言い出したんだろうというツッコミは無しでお願いしたい)

書き手も読み手もハードすぎて、とにかく体力のある知識人しか残らないサービスになるように思う。

こうなっては、元も子もない。

つまり、信頼を完全に排除することはあまり良い結果をもたらさない

考えにフォーカスしたサービス

では、どうしたら良いのだろうか?

上記の地獄のようなサービスに“参考程度の信頼”を付加してあげる

しかし、“参考程度”のサジ加減が絶妙でなくてはならず、それが一番難しいところだ。

では、例えばどのようなものを付加したら良いだろうか?

例えば、以下の一つもしくは複数を掛け合わせてはどうだろう。

 ・「いいね」ボタンは表示するが、「いいね数」は表示しない

 ・「いいね」の量は微妙な色や大きさなどで表現する

 ・「いいね」の量表現は、その人の平均値を基準にする

これはあくまでも、上記地獄のサービスを前提として、付加するものであるから、

誰が書いたのかはわからない前提である。

サービス完成後の課題

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上記のような「考え」が評価されるプラットフォームが構築されたとしよう。

その後も実は課題が出てくる。それは、「記事のパクリ」である。

なぜなら、「考え」さえ評価されれば良いのであるからして、過去に評価された記事やインターネット上で評価されている記事をパクってこれば簡単にお金儲けができると考える輩が出てくるのは想像に難くない。

それへの対応として紹介したいのが、早稲田大学が採用するiParadigms社のiThenticateというサービスだ。

これが秀逸で、早稲田大学ホームページによると

「iThenticate」は、主に授業以外で取り扱う文書、例えば投稿前の研究論文などをWeb上で公開されている情報と比較して「類似度」を判定し、その結果を確認することができるサービスです。

引用:早稲田大学ITサービスナビ

とのことである。実際に利用している教授と話をすると、ほぼ完璧に検出できるとのこと。実演を見たが、これはすごい。ここまでやれば、真に「考え」が評価されるプラットフォームが構築される可能性があると妄想にふけっている。

いかがだろうか?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

★masayoshiのALIS記事一覧はコチラ

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  ーALISの評価ロジック変更は待った無し!

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公開日:2018/06/02
獲得ALIS:8.91
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本業はものづくりのプロフェッショナル。好奇心旺盛でものづくり以外にも知識を広げている。様々な視点からブロックチェーンと暗号通貨の今後を考える。

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