2020.3.3 つづきです。
加計呂麻島といえば、「諸鈍シバヤ」。「諸鈍シバヤ」は、源平の戦いに敗れて落ちのびて来た平資盛一行が、土地の人々と交流を深めるために伝えたのが始まりと伝承されていますが、源氏と平家の伝説が残るこの加計呂麻島で、同じ日にお祭りが開催されていることは、あまり知られていません。
加計呂麻島の
西の「実久」では、源為朝の子「実久三次郎」が実久三次郎神社に、
東の「諸鈍」では、「平資盛」が大屯神社に祀られています。
この実久集落は、戦争遺跡も多く残っている場所でもあります。
この建物は、兵舎跡。
同じ敷地内には「実久幼稚園跡」も。
兵舎の中は・・・・
「おそ松くん」に出てくる「イヤミ」の落書き。小さい頃、皆、「シェー」とポーズ取りましたねー。
昭和37年9月1日登島と落書きが。
「1983年9月3日 レコード発売」の落書き 相合い傘も懐かしいですなあ。
では、実久ビーチへ。
実久海岸(実久ビーチ):実久ブルーと云われる色合いが本当に綺麗な浜でした。
実久海岸を離れ南下。もう一度薩川集落を通り「瀬武(せだけ)集落」へ。
右は瀬武公民館。ハイビスカスは至る所で咲いていました^^
ハイビスカスは、アオイ目アオイ科フヨウ属 の植物の総称。フヨウ属の花は一日花で一日で花はしぼんでしまいます。
ブッソウゲ(仏桑花、Hibiscus rosa-sinensis, rose of China, Chinese hibiscus)は、アオイ科フヨウ属の低木。扶桑花、仏桑華とも。沖縄では赤花ともいう。
ハイビスカスとも言うが、フヨウ属の学名・英名がHibiscusであることから、この名前は類似のフヨウ属植物を漠然と指すこともあって、複雑なアオイ科の園芸種群の総称ともなっている。
中国南部原産の説やインド洋諸島で発生した雑種植物であるとの説もあるが、原産地は不明である。本土への渡来は、慶長年間(1610年頃)に薩摩藩主島津家久が琉球産ブッソウゲを徳川家康に献じたのが最初の記録として残っているという。
ブッソウゲ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2016年6月29日 (水) 14:48
瀬武集落の「アシャゲ」
瀬武集落の背後の山には、松の木が目立つこんもりした小山が・・・。
この雰囲気は・・神社ですね。高千穂神社(瀬武)です。では参りましょう。
参道は目新しく整備されていました。
シンプルな社ですが、お供え物もたくさん。
瀬武はかつて実久村と呼ばれ、実久役場が置かれていました(今でも郵便局名は実久郵便局)。この地区の山の上にあるのが「高千穂神社」。
下記を投稿しましたが、ガイドさんから「実久村が出来たのが大正5年なので、瀬武の高千穂神社が勧請されたのはその時だと思います。名瀬の高千穂神社が明治2年創建。」との事です。もしかしらたご祭神も違うかもしれませんね。
↓?↓?↓?
明治2年、大島群全島の宗廟として、旧藩知事島津公の命により勧請され、その6月に鎮座。ご祭神は瓊瓊杵尊(ニニギノニコト)と応神天皇。2013年に神社再建。
https://www.kagojinjacho.or.jp/shrine-search/area-ooshima/%e7%80%ac%e6%88%b8%e5%86%85%e7%94%ba/861/
高千穂神社の裏山
瀬武集落のカミヤマはウボツと呼ばれています。そこには高千穂神社があります。カミミチはウボツから集落の中を通り、ミャー(集落の祭りを行う広場)を通り浜へつながっています。
集落のイジュミゴー(泉)がアミゴー(お水取りの場)にされていました。
さて、スリ浜に位置する今夜のお宿、ハウスinカケロマさんを目指します。
奉安殿
潮が引いたときに魚を獲る人工の潮溜まりが見られました。
押角集落辺りだったかな?
加計呂麻の東側は赤茶けた柔らかい泥岩の地層が露出しています。
瀬戸内町(せとうちちょう)の地層
瀬戸内町のほぼ全域に四万十累層群に対比されている堆積岩が分布し、山地をつくっています。
この町の美しい景観をつくっているのは、琉球列島の他の島には見られないリアス式海岸です。本島と加計呂麻島、請島、予路島に入り組んで発達するリアス式海岸は、少なくとも過去10万年の間に奄美大島の南西部が沈降したことによってつくられました。奄美大島北東部の笠利半島はサンゴ礁が隆起し、石灰岩として台地を形成しています。龍郷町を境に東が隆起し、西が沈降しているのです。更に加計呂麻島の地質図を見ると・・・・
加計呂麻島は、この地質図を見れば一目瞭然なのですが、島を真っ二つに左右色が違います。加計呂麻島の
西半分は、混在岩(砂岩・チャート・玄武岩等)とチャート、
東半分は、砂岩・泥岩・粘板岩
すなわち、西半分は非常に硬い岩石で層状をなす地質、東半分は砂泥の柔らかい地質ということになりますね。
どちらも堆積岩地質ですが様相が全然違うわけです。
この投稿でメヒルギを紹介しましたが、この日の最後に「オヒルギ」を見せてもらいました。
和名のオヒルギ(雄ヒルギ)、メヒルギ(雌ヒルギ)は、胎生種子が、オヒルギはこの写真ですが、メヒルギはオヒルギよりも細く女性的であることに由来するようです。
根(呼吸根)は屈曲膝根と呼ばれ、写真のように湾曲して人の膝のように見えます。根がぼこぼこと地中から出ていますねー。。大型個体になると根本が板根状になるようですよ。
つづく~
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★「旅行記」
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