次の物語は、国造りをしたオオクニヌシの国譲りのお話しです。
上巻
阿遅志貴高日子根神(あぢしきたかひこねのかみ)
建御雷神(たけみかづちのかみ)と事代主神(ことしろぬしのかみ)と建御名方神(たけみなかたのかみ)
大国主の国譲り
この部分が、「まほろばチャンネル 古事記 7 ~国譲り~」youtubeで観られます。
古事記 7 ~国譲り~
高天原では、アマテラスが次の重大な宣言をする。
「豊葦原瑞穂国(日本・地上国)は、我が御子、正勝吾勝々速日天之忍穂耳命(アメノオシホミミ)の治めるべき国である。」
アメノオシホミミは、アマテラスとスサノオの誓約によって生まれた第一子。アメノオシホミミは地上へ行くが、地上は国つ神が暴れまくり荒れ果てていた。高天原へ戻ったアメノオシホミミの報告で、タカミムスビとアマテラスは八百万の神たちを集め、オモイカネを中心に会議を開き、次男の天之菩卑能命(アメノホヒ)の派遣を決める。
しかし、アメノホヒはオオクニヌシに媚びへつらって3年経っても復命せず。その後、天津国玉神(アマツクニタマノカミ)の子、天若日子(アメノワカヒコ)を派遣。しかし、アメノワカヒコはオオクニヌシの娘、シタテルヒメと結婚して8年経っても高天原に復命しなかった。
なかなか復命しないアメノワカヒコの様子を見にキジの鳴女(なきめ)を遣わす。鳴女の言葉を聞いた霊能者の雨探女(アメノサグメ)は、アメノワカヒコに鳴き声が不吉だから殺した方が良いと進言する。
アメノワカヒコは、弓矢で鳴女(なきめ)を殺してしまう。ところが矢は鳴女(なきめ)を貫通して高天原のアマテラスと高木神(タカギノカミ)(タカミムスビの別名)まで届いた。
高木神(タカギノカミ)は、その矢を下界へ向けて放つ。矢は、寝ていたアメノワカヒコの胸に突き刺さり即死。
「返し矢のおこり」「キジのひた使い」
シタテルヒメは嘆き悲しみ、その声を聞いた父の天津国玉神(アマツクニタマノカミ)や妻子は、鳴きながら下界へ下って葬儀の支度をした。シタテルヒメの兄、阿遅鉏高日子根神(タカヒコネ)が弔いに来ると、父母は、彼をアメノワカヒコと見間違える。タカヒコネは死人と一緒にするなと怒り、喪屋を蹴飛ばした。これが美濃の国の「喪山」となった。
この時、シタテルヒメは夷振(ひなぶり)を歌う。これが民謡の始まりとなった。
いずれも統治が失敗に終わり、次の候補に天の岩屋に居る伊都之尾羽張神(イツノオハバリ)か、その子の建御雷之男神(タケミカヅチ)が選ばれ、光の神、天迦久神(アメノカクノカミ)を遣わす。結果、アマテラスはタケミカヅチと天鳥船の神(アメノトリフネ)を中つ国へ派遣する。この2柱の神は出雲国の伊那佐の浜に降りてきた。
オオクニヌシとタケミカヅチは対峙するが、国譲りに関してはオオクニヌシの息子、事代主神(コトシロヌシ)が答えると云う。タケミカヅチは天鳥船を美保の崎まで行かせ、漁をしていたコトシロヌシを呼び戻した。コトシロヌシは天つ神の仰せの通り、この国は御子に差し上げましょうと、素直に従う。
(コトシロヌシは出雲国の美保神社に祀られていて、全国各地に恵比寿さんとしても祀られている)
オオクニヌシの息子の建御名方神(タケミナカタ)はタケミカヅチと力比べをする。しかし、タケミナカタは力比べに負けて、逃げて信濃の国までたどり着くが諏訪湖のほとりまで追いつめられ降伏する。
(タケミナカタは諏訪大社に祀られている。)
(タケミカヅチは鹿島神宮に祀られている。)
こうして、オオクニヌシは中つ国を天つ国に献上する。そのかわりに立派な神殿を建ててもらう。オオクニヌシの子どもたちはコトシロヌシに統率させる。天つ神は、出雲の国の多芸志の小浜に壮大な宮殿を建てた。櫛八玉神が料理人となり宴が行われた。タケミカヅチの神は役割を終え、堂々と高天原に帰って報告をした。
アメノオシホミミを祀る主な神社
吾勝神社(岩手県一関市)
石手堰神社(岩手県奥州市)
保呂羽神社(宮城県南三陸町)
駒形根神社(宮城県栗原市)
木幡神社(栃木県矢板市)
伊豆山神社(静岡県熱海市)
太郎坊宮(滋賀県東近江市)
許波多神社(京都府宇治市)
天忍穗耳神社(奈良県生駒市)
天日神社(兵庫県伊丹市)
二宮神社(兵庫県神戸市)
津田神社 (三重県多気町井内林)
富田八幡宮(勝日神社、島根県安来市)
天忍穂別神社(高知県香南市)
鷲尾愛宕神社(福岡県福岡市西区)
英彦山神宮(福岡県田川郡添田町)
西寒多神社(大分県大分市)アメノオシホミミ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年8月5日 (木) 15:00
アメノホヒを祀る主な神社
農業神、稲穂の神、養蚕の神、木綿の神、産業の神などとして信仰されており、能義神社(島根県安来市。出雲四大神である野城大神と呼ばれる)などの旧出雲国内だけでなく、天穂日命神社(鳥取県鳥取市福井)、鷲宮神社(埼玉県久喜市鷲宮)、桐生天満宮(群馬県桐生市)、芦屋神社(兵庫県芦屋市)、馬見岡綿向神社(滋賀県蒲生郡日野町)など全国で祀られている。六甲山山頂、六甲山カンツリーハウス敷地内にアメノホヒ=天穂日命の磐座がある。能義神社 - 島根県安来市
出雲大社 境内 氏社 - 島根県出雲市大社町
天穂日命神社 - 鳥取市福井(前方後円墳)
大江神社 - 鳥取県八頭郡八頭町
芦屋神社 - 兵庫県芦屋市
道明寺天満宮 - 大阪府藤井寺市
山阪神社 - 大阪市東住吉区
馬見岡綿向神社 - 滋賀県蒲生郡日野町
太宰府天満宮 境内 天穂日命社 - 福岡県太宰府市
天穂日命神社 - 京都府京都市石田
加茂神社 境内 天神社 愛媛県今治市菊間町アメノホヒ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年8月15日 (日) 12:35
アメノワカヒコを祀る主な神社
穀物神として安孫子神社(滋賀県愛知郡秦荘町)、下照姫の配神として売布神社、倭文神社などに祀られているが、祀る神社は少ない。アメノワカヒコ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年2月1日 (月) 13:56
アメノサグメを祀る主な神社
天邪鬼の原型とされる天佐具売を祀る神社は極僅かであるが、照天神社では縁を探す女神として信仰されている。
平間神社(和歌山県西牟婁郡白浜町)
照天神社(神奈川県相模原市緑区)天探女 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2020年4月13日 (月) 13:49
タケミカヅチを祀る主な神社
鹿島神宮、春日大社および全国の鹿島神社・春日神社で祀られている。タケミカヅチ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年8月12日 (木) 13:14
天鳥船の神(アメノトリフネ)を祀る主な神社
鳥之石楠船神(天鳥船神)を祀る神社には、神崎神社(千葉県香取郡神崎町)、隅田川神社(東京都墨田区)、石船神社(茨城県東茨城郡城里町)、大鷲神社(神奈川県横浜市南区)、鳥船神社(埼玉県所沢市)などがある。鳥之石楠船神 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2020年11月1日 (日) 11:59
タケミナカタを祀る主な神社
諏訪大社(長野県諏訪市ほか)の祭神として祀られていることから、諏訪神、諏訪明神、諏訪大明神、諏訪南宮法性上下大明神、お諏訪さま等とも呼ばれる。タケミナカタ 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年2月11日 (木) 21:09
つづく~
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★登場する場所や神社は、下記の地図に加算していきます。
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