湧水の清らかな空気・空間を満喫後、湧水源脇の武蔵国分寺跡資料館・旧本多家住宅を見学しました。
8世紀中頃、国内では飢饉、干害、大地震災害、疫病流行などで国民は苦しんでいました。天平13年(741)、聖武天皇は、仏教のチカラで国を安定させ、人々を苦しみから解放するために、諸国に国分寺(国分僧寺と国分尼寺)を建立するように命じました(その政令には、七重塔も建てるように指示あり)。武蔵国では、国府(現・府中市)に近く、都へ通じる東山道武蔵路沿いの湧水の豊富な、国分寺崖線の麓一帯に国分寺が置かれました。
これが武蔵国分寺であり、国分寺市の由来となっています。パンフより一部抜粋
おたかの道湧水園内武蔵国分寺七重塔推定復元模型(10分の1スケール)
なんと実際の塔は60~70メートル!!
ところで、「塔」とは何なのか? ちょっと調べてみました。
このリンクサイトの説明が解りやすいです。
塔の上部の「相輪」は通常7つの部分からなっていて、最上部の宝珠にお釈迦さまの遺骨を納めるところ。また、日本の仏塔は3、5、7・・・と奇数階です。古代中国では、「奇数=陽(縁起が良い)」、「偶数=陰(不吉)」という考え方があったようです。
国分寺建立の際、七重塔を作るよう指示がったようですが、なぜ七重なのか?調べましたが良く解りませんでした。相輪が7つだから塔も??
拡大解釈?独自解釈?で、「7」という数字から、七夕信仰や、星辰崇拝(北斗七星など)などと結び付けてさまざまな情報も散見します。
おもしろいですね~^^
五重塔は、上から順に⑤空(宝珠)、④風(請花)、③火(笠)、②水(塔身)、①地(基礎)からなるもので、それぞれが5つの世界(五大思想)を示し、仏教的な宇宙観を表している。との事ですよ。
武蔵国分寺跡資料館(瓦、ジオラマ、縄文土器などなどあり)へ。
銅造観世音菩薩立像
昭和57年の武蔵国分寺尼寺寺域確認調査の際に、僧寺と尼寺の間を南北に走る東山道武蔵路に当たる道路遺構上面から発見されたものです。
白鳳時代後期(7世紀後半~8世紀初頭)頃に制作されたものと考えられます。
ブラタモリでも紹介されたそうです。
続いて、同じおたかの道湧水園内の旧本多家住宅長屋門へ。
江戸時代末期に建築
1階
2階の展示場
幕末から明治時代には、分家の本多雖軒が村医を開業して、教育や書画などを多方面に活動する拠点として利用し、さらに大正時代以降には、建物を利用して養蚕を行っていたことも判明しました。
この写真は薬箱、隣に漢方?が展示されていました。
養蚕工程等の展示
その後、お隣の武蔵国分寺へ
国分寺楼門
前沢村(現東久留米市内)の米津寺(米津出羽守田盛の菩提寺として創建された寺)の楼門を明治28年に移築したものです。三間一戸の楼門で、2階には十六羅漢像(現在13体)を安置しています。
う~ん・・・なんで東久留米市のお寺の楼門を移築したんだろう?
武蔵国分寺
武蔵国分寺(むさしこくぶんじ)は、東京都国分寺市にある真言宗豊山派の寺院。山号は医王山。院号は最勝院。本尊は薬師如来。
奈良時代に聖武天皇の詔により日本各地に建立された国分寺のうち、武蔵国国分寺の後継寺院にあたる。
『医王山国分寺縁起』によれば、武蔵国の国分寺は、元弘3年(1333年)の分倍河原の戦いで焼失し、建武2年(1335年)、新田義貞により薬師堂が再建されたという。その後衰退し、1725年に本堂が再建され、宝暦6年(1756年)頃に薬師堂が再建された[2][3]。
境内には「万葉植物園」として、元国分寺住職が昭和25年-38年(1950 - 1963年)の間に万葉集に歌われた植物160種を集めて造った植物園がある。この植物園は市の天然記念物に指定されている。
武蔵国分寺 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年1月15日 (金) 11:47
武蔵国分寺本堂の龍 力強いです。
植物園も回ってみましたが、なかなか暗く鬱蒼としていました。ちょっと怖かったので(笑)、くるりと一回りして戻りました。
その後、お隣の薬師堂へ。
薬師堂・仁王門
重量感があります。暗い門の中で仁王様が睨みを利かせていました。
薬師堂
薬師堂は、建武2年(1335年)に新田義貞が旧国分寺の金堂跡に建てたことに始まると伝える。現在の建物は宝暦年間(1751年-1763年)の再建。安置する薬師如来坐像は国の重要文化財である。仁王門は宝暦年間(1751年-1763年)の建立で、入母屋造の八脚門。楼門は米津寺(東久留米市)の楼門を明治28年に移築したもの。これら薬師堂・仁王門・楼門は、市の文化財に指定されている。
武蔵国分寺 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』最終更新 2021年1月15日 (金) 11:47
とても静かな空気・空間でした。
薬師堂の裏手には沢山のお地蔵様が・・・
薬師堂の真裏にはキリっとした雅な感じのお方が・・・。首から上は新しく作られたように見えます。薬師如来様なのかなあ。よく解りませんでした。
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