翌日にはもう秋田港から帰りのフェリーに乗るつもりでした。
秋田市内を観光する一日にしたかった。
秋田大学鉱業博物館は私の希望でした。
だいたいネットの検索能力は私の方が高く、彼の旅は足の向くまま、鼻の嗅ぐまま、直観派ですから、
私が検索で希望先を次々探せば、私の希望だらけになってしまいます。
私としては、二回にひとつは彼の好みに沿って検索しているつもりです。
もちろん、いつも最終的にはふたりとも行ってみたいと同意するわけですが。
というわけで私が次に検索したのが、本と珈琲の店、赤居文庫でした。
店内は本だらけ。
文庫本は100円で買って買えることも可能。
コーヒーは中の上。
本の選び方は、ランダムだが、それ故に出会いの面白さはあるという感じでした。
壁にかかっている柱時計は全部、時間が別々。
同じ時計が二回鳴るまでいたので、二時間はいたと思います。