もうとにかく、北海道は緊急事態宣言のために、大自然にすら、ビジターセンターの門で阻まれちゃってる。
いても仕方ないから、北海道を出よう。
せっかく北に来たんだから、東北に渡ろう。
と彼が言い出しました。
小樽から入ったから、苫小牧から出たいと彼は言いました。
苫小牧に行くには札幌を経由すればよくて、旭川に宗谷本線で戻るのは必須ではありません。
私が検索すると、幌延から直接、札幌に行く高速バスが見つかったので、彼に見せました。
これだ! これに乗るために僕らは幌延に導かれたんだ!
と、いつもポジティブな彼は言いました。
私たちは幌延の高速バス乗り場からバスに乗り、札幌に向かいました。
札幌では私は街なかではなく、沼か山に行きたいと言いました。
しかし、それだと長く歩くか、またバスの乗り継ぎになります。
彼が、とりあえず、北海道大学にも沼はあるし、のんびりしようと言いました。
北海道大学も博物館などは閉まってましたが、門は事実上、出入り自由でした。
部外者は立ち入らないでくださいと書いてましたが、彼は、大学とお寺は門を閉めてはいけない! これは宇宙的な掟だから、緊急事態宣言に優先する。
絶対に止められないはずだから、大丈夫。
と言い切りました。
果たして北海道大学には難なく入れました。
私たちは水辺でゆったり過ごしました。
これが沼か池かについて論争はしたけど。
そんな論争をして過ごすなんて、なんだかとても平和ではありませんか。(笑)
日本各地の大学の図書館が部外者に対して閉まってるのは、本当に困ると彼は言ってました。
各大学は、胸を張って、うちの大学図書館でしか調べられないことかあるといって、門戸を開かないとだめだというのが、彼の持論でした。
しかし、図書館は本当に入れませんでした。