前回
昨日の晩レイトショーで初日から色々もめごと起きたりしてるあの映画を、怖いもの見たさ感半分見るこそすら拒否したい半分な気持ちで見に行きました。
正確にはモヤモヤしてる私を夫が特に深く考えずに映画館に連行していきました。
で、その感想です。こじらせてるしクソ塩感想なので楽しめた人は見なくていいです。めちゃくちゃ口悪いです。
クッッッッソゴミだった。
ゴミって言うか無。虚無。
ある程度座席が埋まってる回だったのに終わった後「え?」ってざわつきが生まれた映画は初めてだった。クソ映画をあんまり踏んでなかったのかもしれないけど、私だけじゃないんだよかったと安心したのは覚えてる。
私はSFC版の356をめちゃくちゃやりまくった身でドラクエに関しては人生半分以上の付き合いにもなってます。オンライン苦手なので10はやってないけど他は全部やった。親がゲームやってるからゲームが気になる女から、ゲーム好きに定着させてくれた基礎になったゲームの大基盤みたいなゲームだと位置づけてます。
夫との出会いはドラクエでの薄い本イベントだし、お互い共通の話題でめちゃくちゃ盛り上がる鉄板ゲームで私達の結婚式でもめちゃくちゃドラクエ入れた式にした。某ホテルの有名なシェフに何も知らない私がむちゃぶりしてキングスライムとスライム乗せたケーキ作らせてしまってあとからすごい人に頼んでしまった、と反省したけど後悔はしてないみたいなこともした。
5はPS2も楽しんだし、DSも楽しんだ。DSでデボラ派になったけどそれまではビアンカ嫁でフローラはアンディと仲良くしててくれスタンス。そこはとりあえず私のこのゲームへの好きポイントの下敷きくらいの気持ちでいて欲しいです。嫁について長く語る気はないけどとりあえずね。
とりあえずまず良かったんじゃないかな?って点だけまとめます。
・魔物のモデリングは良かった。可愛いしかっこよく出来てた。
・1時間40分に収めるためのまとめかたとしての原作改変は工夫してたとは思う。
・ブレないサンチョ
・フローラは可愛い。
・ある地点まではドラクエ5として考えなければまぁ悪くは無い。
~終了~
終了。しんどかったとこかきまーーーーーーーす。言いたいことが多すぎるので理由も含めて書きます。演技の話とかはとりあえず置いとく。それは土俵に上がることも出来ないと思う。
理由は以下に続く。
・キャラ解釈
ヘンリーとビアンカのキャラが乖離しすぎてる。ヘンリーが常にそのままの意味で主人公を手下扱い。奴隷期間を経て頼れる相棒になるのがとてもいいところなのにまず開始30分でそんな光景を見せ付けられて泣いた。マジで涙が出てた悪い意味で。ビアンカはほんまどうしてこうなったの?いたストでフローラ派がキレてたのと同じような感覚。こんな女じゃない。アマゾネスかよ。この映画みたあとに感想でビアンカ可愛いかったってコメント見たけどビアンカって名前じゃなければな!!!!って感想しか抱けなかった。もう少し品があるからほんと。ルドマンさんはまぁこれが本来は正しい対応だよね?って思うけど原作の懐の大きさがすきな人もいるかもしれないから言うとフローラえらばんのかい出てけって感じだった。そこは許す。
・主人公関係
後述の話で大体理由付けで来てしまうけどやっぱ無理だった。チャラ。青年期でビアンカに対してお前!って言ったり(クラスメイトの女友達に接する男子かよ)、パパスの遺言聞いておいてなお『え?魔物こわいから旅行きたくねぇ』みたいなこと言うのが無理。フローラと結婚決まったのに思い返したらやっぱ好きなのは・・・ってビアンカへプロポーズまでのくだりは人間としては屑だけど切り取った時に演出としては悪くないと思う。ただ理由が後述すぎて良いとこにすら泥塗る。あとこれは展開上仕方ないというか話を短くするための工夫なのはわかってるけどマーサ、主人公を天空人の末裔扱いは根本から話変わるやんってなった。これをOKしちゃったら天空の剣が抜けない理由が薄っぺらくなってしまう。4の勇者なんかハーフだったから(?)自分の親殺した天空人の為に勇者やってんだぞ。5の主人公は自分は追い求めた勇者じゃないのに娶った妻が天空人の末裔だったみたいなのがやばいのに薄まったお茶飲んでる気持ちになるわ。仕方ないとわかっててもここは私は違うんだよなぁ・・・ってなってしまった。
・娘消失
娘は生まれないよ。いなかった。娘なんかいなかった。
・曲の安売り
5以外の歴代作品からも楽曲使用、全体的に6が目立つ。6の曲は多分BGMとして演出の邪魔になりにくい曲が多いからかなーとも思う。6の曲好きだけど、ちょっと地味感ぬぐえないのは認める。でも好き。ただ11でもめちゃ使ってたムドー戦とか目立ちすぎる名曲も使ってるからバーゲンセール。でも一番バーゲンセールはいつものおなじみの序曲だと思う。上記の主人公が『わ~ん旅に出たくないよサンチョえも~~ん』って泣きついたあとに旅立つシーンで使われてその後息子が天空の剣抜くシーンでも使われるんだけど、前者のシーンでは主人公として考えるなら見たくなかった発言のあとなので白けてしまってて、それの余韻か後者の時にはハイハイテーマ曲テーマ曲ってなってしまった。しかもエンドロールは5に関係ない曲(だったはず虚無っててうろ覚え→そして伝説へでしたw(追記))ふざけろ下敷きはなんだ?5なら結婚ワルツにしとけ無難だから。
・魔物の仲間は少ない。
ゲレゲレ(名前これね)とブオーンのみ。スラリンは別枠だと思う。5好きな人的にはピエールくらいは入れてほしいと思う。
・名前問題
これは場外乱闘込みの話。これ使うなよって名前だったわ。グランバニアがそもそも映画に出てこないのに主人公が『リュカ・エル・ケル・グランバニア』って名乗っててビアンカもなんちゃらかんちゃらアルカパとか名前で呼びかけられて(なおその瞬間までアルカパって地名はほぼ出てなかった気がしてる)出身地名を名前にいれたいの?小説版のリュケイロム・エル・ケル・グランバニア(小説版フルネーム)意識してないと出ないよね?
そもそもリュカは小説版ネームなのって広報の時点でもなんか言ってた気がするんだけど無許可なのかよwwww作者の人の主張そんなでかい物でもないんだからちゃんとそこらへんはリスペクトしようよって思いつつ見に行ったので『そもそもグランバニアが出てこない』っていう争点つくる必要すらなかった事実に震えた。ちなみに賛否両論あるけど私は割りとあの作者の小説版嫌いではない。読んだ以降はユーリルリュカイザは456再プレイする時大体つける名前なので場外乱闘の内容が悲しすぎる。
・魔のラスト15分
多分一番物議をかますやつ。
いやねーーーーーーーーーーーーーーーーーーよ!
ネタバレ全開で書くけど大神殿のある山の山頂でゲマを倒したあとに急に現れる『ミルドラースのキャラコードに紛れ込んだバグ』を名乗るなんかよくわからないやつが主人公に『これお前がプレイしてるVRゲームだからバーーーーカwwww大人になれよゲーム卒業しろwwwww(意訳)』って言い出して主人公が現実世界で未来の技術でリメイクされたドラクエ5のをプレイする回想が挟まります。『あ~~~今回はフローラにすべwwwいつもビアンカだけどwwwwたまにええやろwwww幼年期?スキップすべwwwうはwwwメタルハンターとも戦うからオプションつけるべwwww(意訳)』
で、現れたバグは凄腕ハカーがいれたよぉw今までついてきたスラリンはアンチウイルスソフトなんだお!!!(cv山寺)
さ、このロトの剣であいつをたおすんだ~~~これが俺の物語だ!!!(シンはジェクト)
ドン!俺はバグを倒した。ビアンカと息子と幸せに暮らすはいクリア~~~~~~~~~
(意訳)
思い出しただけでイラっとした。
何が楽しくてドラクエ5を模した映画を見に行って『ゲームは卒業しろ^^』っていわれなきゃいけないんだよ悪役の台詞とはいえ一番聞きたくないわ。ならこの題材やめろお前が卒業しろ。こういう原作ファンバカにした作品作る発想から卒業しろ。ロトの剣の安売り辞めろ。356が刺さるって言ってるだろうもう瀕死だった。悪い意味で。未来の技術で作られたという設定のこの映画キャラ解釈その他含めてリメイク失敗してるぞクソが。バグの姿がロト紋の異魔神みたいなのもあいまって5に急にロトシリーズって言う別の名作を価値を落としまくって投げ込む姿勢無理すぎ。この流れでそして伝説へでエンドロールだようん、これクソだわ。
キャラが改悪されても娘が消えてても1時間40分におさめる努力自体は嫌いじゃなかった悪くなかったとラストバトルあたりの映像力で思ってたのにそれを勢いよく失速させて虚無に返して何がしたいの?少しでもいいと思った箇所すら全部虚無。ダイジェストっぽいのは映画だからじゃなくてゲームで、プレイヤーのオプションだからだよwwwってマジでいってんのか虚無。思い返せばメタ要素がチラホラ混ざってたけどそれを『おお!すごい!!』って感じさせないのは逆にすごい。薄ら寒い。
そしてあんなにフローラ可愛く描いてもフローラ派は『今回はwwwwフローラにするwww自己暗示までかけたわwwwこうしないとビアンカ選ぶからwwww』とか言ってんの見てどう思うの?こんなどっちの嫁の派閥も舐められてて嬉しいの?私は舐められてんだなって感じたけど。デボラ派になっててよかった。この映画に嫁が出てたら虚無が加速する。
この映画見て何が一番後悔したってお金を落として動員数のカウントを伸ばしてしまった事実が苦しい。
この映画を見た帰り道、不意打ち同然に私を連れてきた夫と虚無感想を語り合った。一体誰に向けた映画なのか。演出はなんとなく古参ファン向けの演出もあった。はしょり方は既プレイ向け。肝心な内容は5に対してこだわりが薄い人向け(異論は認めるけど私はこう感じた)。5未プレイなら楽しめたのか?いや、はしょりかた、予備知識面のなかで理解しにくいと思う。この映画がドラクエ5を下敷きにしてない架空のゲームを模した作品を土台にした何かだったらまだ楽しめたかもしれない。
色々話したけど、ただ一つ言えるのは同じような感想を抱けてよかった。金払ったのは俺なんだから文句を言うなといわれていたら深夜の大喧嘩に間違いなく発展してた。
昨晩は悲しみのまま自棄酒しながら近くにあったドラクエ5を開始してメラリザード殴りながら寝てました。
おきてから冷静に考えてやっぱり受け入れられなかったので記事にしました。
あの監督名前おぼえました。5をやってないという話もチラッとみかけました。
あの監督の作品は二度と見ないと心に決めました。
まぁ書いてからもまた色々な感想を読み漁ったのですが、素直に受け止めて楽しんでる人、最初から期待してなかったから楽しめた人、同じように憤った人、割り切るのが上手い人色々ありました。
そのなかでの良かった人の意見で割りと見かけた中にVRでゲームでしたってオチ別にいいじゃん、おもしろくない?とかあのシーンで私は感動したって意見がありました。
ここが多分一番の問題点になってていろんな人に語られてるこの部分ですが、私的にはキャラの解釈違いメインで『まぁゲームとは別物だから別物だから』と言い聞かせてみてたうちに『まぁこれは映画のドラクエだからってコトで』と納得した矢先に出てきたこのシーン。
上手く説明できないので汚い図で説明するんですけど、このココってあたりで件のVRのシーンが挟まるんですよ。問題はその後の部分。ここはまた5の世界が構築されて、そのあとは最後までリアル部分に触れることなくエンディングに入ります。
この流れのせいで余計にしんどいんだと思います。
VRのくだりを部分を仮に受け入れるとしてもその後に残る虚像とわかりきったキャラクターたちを眺めて終わる虚しさ。それがこの批判を加速させてる一端を担ってるのかもなぁと思います。ただでさえ私みたいに受け入れられない人にとってはきっつい展開を見送って、本来は感動で終わるはずの余韻に浸れるシーンが虚無感を煽っているんだと思います。前述の通りリアルの回想での主人公の軽薄さもあり余計に私は虚無感を煽られました。
これが別にこの形でのネタばらしではなく世界を救ったよ団体円→リアルに戻る→未来の技術でリメイクされたVRの5をやってたよ!とかなら多分こんなに叩かれてないと思いました。このオチだったらまぁ短くまとめれててよかったんじゃない?思うところはあるけど、という感想で私は落ち着いたと思います。水を差すような変に説教くささもなく、馬鹿にするような回想シーンもなしで。あんな展開にするくらいなら無難に済ましてくれたらな、と今冷静な頭で思ってます。別に複線の張り方上手いとか思えなくなっちゃうんですよ、あの演出だと・・・。
色々書いたけど私がめちゃくちゃ拗らせてるヲタクの女であることはわかっていただけると幸いです。