今回はTRON(トロン)の子会社※であるBitTorrent(ビットトレント)が、TRXホルダーにビットトレントトークン(BTT)をエアドロップするとのことなので対応する取引所とその狙いをまとめていきたいと思います。
※TRONはBitTorrentを2018年に1億2600万ドルで買収。
特にビットトレントという月間アクティブユーザー数が1億人を超える、一時期日本でも流行ったP2Pのファイル転送システムがどのようにトロンのエコシステムに影響を与えるのか、わかりづらい部分もあるかと思いますので、その辺も解説ができればと思っています(*‘∀‘)
目次
1. エアドロップ対応取引所
2. TRONのジャスティン・サンとBitTorrentのジャスティン・クノールの対談
3. 2019年第2四半期にローンチされる「BitTorrent Speed」とは?
4. BTTトークンのICOの概要
まずはTRXホルダーに配られるBTTトークンについて、どの取引所にTRXを置いておけばBTTトークンが貰えるかまとめておきたいと思います。
なお、まずはAirdrop(エアドロップ)の概要をまとめておきます。
・最初のエアドロップはBTTトークン総発行量(9900億枚)の1.1%(108.9億枚)
・TRONブロック高6,600,000(2019年2月11日前後)でスナップショット取得予定
・1TRX ⇒ 0.11 BTTが一番最初にTRXホルダーにエアドロップされる
・その後、BTTトークンのマンスリーエアドロップあり。毎月11日にTRX残高のスナップショットを取得し、2019年から2025年にかけて毎月エアドロップされる。
毎月エアドロップされるBTT量は以下の通り▼
2019/03/11 - 2020/02/11:990,000,000 BTT
2020/03/11 - 2021/02/11:1,072,500,000 BTT
2021/03/11 - 2022/02/11:1,155,000,000 BTT
2022/03/11 - 2023/02/11:1,237,500,000 BTT
2023/03/11 - 2024/02/11:1,320,000,000 BTT
2024/03/11 - 2025/02/11:1,402,500,000 BTT
対応を発表している取引所(リンクはソース元)
など。主にビットトレント公式ツイッターから対応取引所のリンクを拾っており、記載のない個別取引所はご自身でご確認ください。TRX公式ブログも随時更新されているようです。
対応を発表しているウォレット
・TRON公式ウォレット(TRONネットワークウォレット)
公式ウォレットはTRONの公式ウェブサイトからご確認ください。
ビットトレント公式から公表されているエアドロップの概要はこちらから確認できます。一番最初にエアドロップする量を多くする点、および年々エアドロップする割合を大きくすることでTRXの保有メリットを高めようとしている側面も見て取れるようです。
【参考】BTTトークンの概要は別記事にて別途解説しております。
次にビットトレントがなぜトロンエコシステムに入ったのか、その理由やメリットなどをTronのJustin Sun(ジャスティン・サン)とBitTorrentの開発責任者であるJustin Knoll(ジャスティン・クノール)の対談からまとめてみたいと思います。
2019年1月5日に公開されたJustin SunとJustin Knollの対談▼
動画の中で気になったやり取りをまとめましたのでYoutubeの日本語翻訳に違和感がある方はご参照ください。
・ビットトレントは世界最大級のP2Pファイル転送プロトコルで、2019年現在、3%ダウンストリームと22%アップストリームトラフィックを占めています。
・BitTorrentのプロジェクトは4か月で積極的に雇用を開始して17人のプロジェクトになっている。
・なぜ新しいトークンをつくるのか、TRXホルダーにどのような利益があるのか。
➡TRXを持っていることでBTTエアドロップがあります。BTTがトロンネットワークを使うことで、BTTはコミュニティやユーザーベースから1000万人レベルのコミュニティ拡大が見込めます。
また、現在のトロンの発行枚数990億という総発行枚数に対して十分な量のTRXを現在のビットトレントユーザーベースに割り当てることは難しいと判断して新たにトークンを発行するという側面もある。ビットトレントの現在のアクティブユーザー数は数億人おり、ビットトレントユーザーにBTTトークンをエアドロップすることでTRXトークンを追加発行することによる価値の希薄化を起こすことなく双方のプロトコルに利益があるような形で進めていきたいと考えている。
・BTTトークンに興味がある方はバイナンスローンチパッドを使ってプレセールやパブリックに参加することが可能。
・ビットトレントの狙いとしてユーザーがアップロードしたファイルに対する目に見える報酬を付与する仕組みが可能になる。インセンティブモデルの導入でSeed(シード。BitTorrent用語辞典)の問題も解決する。
最初のユーティリティとしてはBTTを支払うことでダウンロードが早くなるという利点があるという事は当然として、将来的にはCDN、VPN、ストレージなど様々なユースケースが想定できるだろう。
・将来的には分散型ストレージ、帯域幅(bandwidth)のシェアリング、ライブストリーミングなどの分散型アプリケーションがビットトレントネットワークに組み込まれることを想定しています。そしてビットトレントは世界最大級の分散型のユーザーケースになるでしょう。
・なぜTronを選んだのか?という質問に対し、2つの要求(条件)に応えてくれるプロジェクトが必要でその要求というのは①ユーザーが簡単にウォレットを作ることができること、②とても高い取引処理率、TPSを持っていること、トロンはそういう意味では他の競合と比べて際立っていた。
・バイナンスローンチパッドでのパブリックセールやプライベートセールを行う理由は、バイナンスはKYCプロセスなど規制に必要な対応がわかっているプラットフォームであること、実質的に購入不可能な地域からのアクセスを遮断できること、簡単に使えることなどが決め手となった。
2019年1月17日にビットトレントの公式ブログにてBitTorrent Speed(ビットトレントスピード)のローンチについての詳細が発表されていました。2019年第2四半期にローンチされるという“BitTorrentを搭載したブロックチェーンアプリケーション”になるというビットトレントスピードは現在、開発真っ最中とのこと。
基本的にはライブストリーミングサービスを皮切りにプラットフォームを開始するようです。
ユーザーをBitTorrent(BTT)トークンに接続して報酬を与えるソフトウェアであるBitTorrent Speedは、人気の高いµTorrent Classic Windowsクライアントで利用可能になり、ファイルの迅速なアップロードとダウンロードのための世界最大のブロックチェーンアプリケーションを作成します。
(中略)
BitTorrent Speedを使用すると、BitTorrentプロトコルクライアントは長期間にわたってファイルを「シード」するためのトークンを受け取ることができます。ファイルをシードするためのトークン化されたインセンティブを使用すると、ピアツーピアネットワークでのダウンロード速度が速くなり、より簡単に利用できるようになります。
(中略)
トークン化された新しい機能は、以前のバージョンと下位互換性があり、ユーザーのダウンロードまたはシードの機能には影響しません。BitTorrentスピードは2019年末までに他のBitTorrentクライアントで利用可能になるでしょう。
ブログの詳細はこちら。
BitTorrent Speedの公式サイトはこちら。
関連するニュースはこちら
バイナンス取引所がICOなどを取り扱うプラットフォーム「バイナンスローンチパッド(Binance Launchpad)」の第1号案件という事で話題になっているようです。
トークンセールは2019年1月28日から開始されるとのこと。
発行価格は1BTT=0.00012USD(ドル)となりパブリックセールでは594憶枚のセールが行われ、BNBやTRXでの購入が可能になるとのこと。最大発行可能枚数がほぼ1兆枚(9900億枚)と枚数が多すぎて頭が麻痺してきます(笑)
アロケーションは下の図のようになるようです。
▼詳細はバイナンスローンチパッドページからご確認ください。
以上、簡単ではありますが、まとめてみました。
【参考】BTTトークンに興味のある方はこちらもご参照ください。
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