今宵の中秋の名月、みなさんは見えたでしょうか?
私の所は雲が多かったのですが、時々雲が切れた時に月が顔を出していましたよ。
私は昔台湾で約1年半暮らしたことがあるのですが、現地にいる時、自分が体験したことをそのつど文章にして書き貯めていました。
帰国後に日本の友人に台湾の様子を伝えたかったからです。(その頃にブログというものが存在していたら、間違いなく私は毎日のようにネットに書き込んでいたことでしょう)
その書き貯めたものの中に、台湾の中秋節について書いた文があります。
ALISで紹介しようと読み返してみたところ、中秋節に食べられる月餅についての説明が全体の4/5を占めていました。
一部紹介しますね。
中秋節にはこの月餅の存在を嫌というほど知らされる。
中秋節が近づくと、会社間でこの月餅を送り合う。
つまり、日本のお中元の役割を月餅が一手に引き受けるのだ。
最近は月餅ではなく、果物や他の物を贈る会社も増えてきたようだが、それでも90%は月餅ですまされるようだ。赤地に金文字の煌びやかな箱に入れられ、月餅はあちこちに配られる。
中秋節の一週間くらい前からが贈り合いのピークになる。
私の会社でも毎日2,3箱が得意先から届き山と積まれていった。
味は甘くて、1つ食べれば十分で、3つも食べたらもう見るのもうんざり。
しかし、会社には次々と月餅が送られてくる。
家に持って帰ろうにも、家にもすでにありあまるほどの月餅がある。こうして、社内で月餅の押し付け合いが始まった。
「〇〇さん、月餅もう一個どう?」
「私、3つも食べたよ」
「まだ3つ!私は4つも食べた」(と言いつつ月餅を2,3個机に置いていく)
「あ、●●さん、あなた痩せているからたくさん食べなきゃ」(痩せている者や体格のいい者には攻撃が集中した。私は痩せている方だった)
皆はしぶしぶ月餅を受け取った後、その時運悪く席を外している者の机の上にそっと置くのであった。会社を休んだり出張に行っている者がいれば、一箱丸ごと席の上に置いておく。
翌日出社して「こんなにいらないよ!」と言っても、
「みんな一箱ずつもらったのよ」
と騙され、結局持ち帰ることになる。
こうして、本番の中秋節には、もう月餅など見たくもなくなったのである。
『中秋節』というタイトルで書かれていたこの文章、月餅の押し付け合いの様子ばかりで、それ以外のことは数行しか書かれていませんでした(笑)
この月餅合戦を毎年繰り返しているのが面白いですね。
1社だけ、月餅ではなく果物の詰め合わせを送ってきた得意先があり、それを見た社員達は大歓喜したものです。
今でもあの頃のように大量の月餅を贈り合っているのでしょうか?
但願人長久 千里共嬋娟
上の記事で紹介した満月とススキの写真のダウンロード数は
12日 5回
13日 40回(海外でのDLは3回)
でした。来年は新しい画像をアップしたいですね!