はるか先生の企画「好きな映画」に参加します。
前半はミカヅキカヅキの映画に対する思い出なので、映画の紹介だけ見たい方は後半だけ見て行ってくださいね!
私の父は洋画を観るのが好きな人でした。(まだ存命です)
邦画はあまり観ていなかったようですが、テレビで洋画の放映がある時はたいてい観ていました。
私も小学校高学年になり夜遅くまでテレビを観ていても怒られない年になると、父と一緒に映画を観るようになりました。
初めて観たのはサウンド・オブ・ミュージックです。
これで一気に映画の面白さにハマり、中学3年の時には観た映画の本数は100を越えました。
そのほとんどがテレビで観た吹き替え・短縮カット版でしたが、当時の映画館は2本立て(時には3本立て!)で上映することが多かったので、今と違って1本分のお値段で複数の映画を観られたのです。
おかげでお小遣いの少ない私でもたくさんの映画を観ることができました。
また、今のように総入れ替わり制ではなかったので必ず2回観て帰ってきました。
今思うと、なんて贅沢だったのでしょう。
また、我が家には夜は音楽を聴きながら寝るという習慣がありました。
父が毎晩好きな音楽をかけていたのですが、その時にかけられる曲のほとんどが映画音楽だったため、私は古い映画音楽にも詳しい子どもでした。
今でも、その頃毎晩のように聴いたエデンの東、ひまわり、風と共に去りぬ、ある愛の歌、太陽がいっぱい、ロミオとジュリエット(…書ききれません!)などを耳にすると望郷の念と言いますか、切なさとか安らぎとか焦燥感のようないろいろな感情がこみ上げてきて、涙が出そうになります。
毎年、新しい映画がたくさん公開されていますが、私の中では父と一緒に観た映画を越えるものがありません。
映画と子ども時代の思い出が一体になってしまっていて、もう切り離せないからですね。
それでも、過去への感傷など抜きにして、映画そのものを評価してみなさんに紹介しようと思ったのですが、どう頑張っても古い映画ばかりが頭に浮かびます。
どうやら、“父が気に入りそうな映画”を無意識に選んでしまっているようです。新しい映画でも好きなものはたくさんあるのですけどね。
という訳で、それらの古い映画の中から、制作後60年たった今でも不朽の名作と言われている作品をご紹介しましょう。
(Wikpediaより)
帝政ローマの時代に、国を失った民族であるユダヤに生まれた青年:ベン・ハーが苛酷な運命に巻き込まれ、ある時は復讐に燃え、ある時は絶望に陥りながらも、神が為す業により再生される迄の軌跡と、その遍歴において姿を顕して道を照す救世主:イエス・キリストを絡めて描く。
最低限のあらすじくらい書くべきなのでしょうが、下手に書いて逆に「なんかつまらなさそう」と思われたら悲しいのでやめておきます。
その代わり、ベン・ハーでもっとも有名な戦車競走(チャリオット・レース)のシーンを貼っておきます。
昔の映画ですので、この戦車競走のセットはCGではなく本物です。
これは、その当時かつてない規模の大型オープンセットで、しかも本番用と練習用の二つ作られたそうです。
エキストラの数も膨大で、このシーンだけで1500人、作品全体で10000人もいたとか。
動画を観てもらうとわかるのですが、馬が転ぶ、人が落ちるなどかなり危険な場面の連続です。
古い映画は、今では稚拙に見える合成技術やアニメーションが使われていて、若い人には違和感があるかも知れませんが、CGのようなごまかしの技術がない時代だからこそ、このシーンのような役者たちの命がけの演技が随所に見られるんですよね。
ぜひ本物の緊迫感を味わってください!
ベン・ハーは2016年にリメイク版が制作されています。
私はまだ観ていないのですが、果たして1959年版を超えるものになっているのでしょうか?
2016年版のトレーラーも戦車競走のシーンがメインなので貼っておきますね。
最後に…
1959年版ベン・ハーはタイタニック(1997年)、ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還(2003年)に並ぶ、アカデミー賞最多受賞作品です。
これだけで、私の説明など必要ないくらい素晴らしい評価を得た映画ということがおわかりいただけることでしょう。
ぜひ一度観てみてください!