もずくです。
誰も読みたいと思わないだろう「個人のプログラミング遍歴」を語っていく企画を一人で勝手に始めます。
私が始めてプログラミングにまともに触れたのは大学の授業でした。いまから25年近く前の話です。
私としては工学部に入ったつもりだったので、大学1年の前期からコンピュータを触らされて「え、なんでプログラミングなんてしてるんだろう、意味わからんし興味もない~」という感じでした。プログラミングに限らず、大学3年まではサークルに明け暮れて大学の授業はまともに受けていなかったので、当時 授業で学んだ(ことになっている)C言語とJavaはほぼ記憶にありません。
おぼろげな記憶にあるのは、ターミナル(黒いウィンドウのやつ)に上から振ってくる英単語を入力して消していく「letters」というタイピングプログラムで、これにはハマって、学年でもかなり上位に位置していたかと思います。おかげで、研究室に入ってからプログラミングを使い始めたときも「タイピング」に関しては全く躓きませんでした。
また、大学の授業で使用していた計算機がWindowsではなくUNIX(シリコングラフィックス社というところのIRIXというやつ)だったということもあり、Webプログラミング初心者がよく躓くターミナル(黒いやつね)にも苦手意識は全くありませんでした。
そういう意味では時代がよかったのだと思います。私が大学院生になる頃には演習室の端末はWindows NTとFreeBSD(UNIXの仲間)のデュアルブートになっており、授業ではFreeBSDを使うものの、レポート作成などではWindowsを使っている学生が多かったように思います。
学部生の頃は、授業外ではもっぱらHTMLとCSSでウェブサイトを作っていました。サークルのウェブサイトとか自分のウェブサイトとか。黒歴史というほどではありませんが、隠しリンクとか作ってました。マウスでドラッグすると見つかる…的な。ちなみに、いまの大学の私のゼミ生もこないだウェブサイトに似たような隠しリンクを作ってました。令和ですよ? いま。
あとは、BBSを設置するのが流行りましたね。訪問者カウンターとか。miniBBSはPerlでしたっけ。カウンターはJavaScriptだった気もしますが。プログラミング言語としては理解してなくて、設定ファイルだけ書き換えてコピペしてました。
そして大学4年、画像や映像の処理に関する研究室に所属したことで、私のプログラミング人生?が始まります。
当時は研究でも徐々にWindows NTが使われはじめてはいましたが、まだMac OS Xは存在せず、IRIXのようなUNIXワークステーションからFreeBSDなどのPC UNIXに研究環境が移行しつつある時代でした。
研究室に所属した学部4年生は、まず先輩から古いPCを譲り受け、そこに自分でFreeBSDをインストールします。これがもう大変な作業で、2~3時間かけてOSをコンパイル(プログラムコードをPCで実行できる形に変換すること)すると最後に「失敗しました」みたいなエラーが表示されることの繰り返し。全く同じ設定で(私ではなく)先輩がコンパイル実行のEnterキーを押しただけでなぜか成功する…というようなスピリチュアルな世界でした。
卒業研究ではSonyの首振りカメラを制御しました。
指導教員がC言語で書いたプログラムを修正するような形で、私は始めて本気でプログラミングに向き合いました。学部時代にほぼ開かなかったC言語のテキストを毎日眺めて実践して、自分の知識が増えていくのが楽しくて仕方なかったことを覚えています。