もずくです。
本日のUGOKラジオのお題は「お盆の思い出」です。
細かい話ならいっぱいあるんですが、ラジオでサクッと読み上げられるネタを。
~ここまではラジオで読み上げなくていいですよ~
小学校時代、私にとってのお盆はイコール「母方の実家」でした。
お盆というか、夏休み=母方の実家でした。
両親が共働きだったからか、学校が夏休みになるとなぜか私だけを京都府のとある片田舎へと送り出したのです。
お盆そのものは従兄姉(いとこ)たちが集まってきて夜まで遊んでいたし、食事も豪勢でそれは楽しいものでした。
しかし、お盆の前後、祖父母と私だけで過ごす時間は何もない空虚な時間でした。
周りには田畑と池と山しかなくて、祖父母は畑仕事やご近所さんとのお付き合いがあったので、朝から夕方まで私は一人でブラブラとしていました。
ゲームはなく、テレビは高校野球とワイドショーしかやってなくて見ませんでした。宿題はやらない主義だったのでやることもありません。
同じ年くらいの子どもはその村に一人しかいなくて、しかも女の子だったので、遊んだ記憶もほとんどありません。
ご飯は本当に一汁一菜でした。味噌汁の味噌が薄かったのが印象的です。
1時間の体感が今の私の100倍くらいあった子ども時代に、何もない田舎にただ一人放り込まれるというのは、毎年苦行でしかありませんでした。
…
というような愚痴話を、2~3年前に実家でしたところ、驚くべき事実が発覚しました。
なんと、田舎に一人だけで送り込まれていたというのは記憶違いで、妹と二人で送り込まれていました。
考えたら当然そうなんだけども、何十年も気づきませんでした。しかしその事実が判明した今でも、妹と一緒にいたシーンが全く思い出せません。
ちなみに、妹も「自分一人だけが送り込まれていた」と思い込んでいたそうです。あの場に兄がいた記憶がない…と。
子どもの頃、如何に兄妹(きょうだい)で遊んでなかったか露呈されていますね。実際、妹とよく話をするようになったのは私が大学に入ってからだと思います。
しかも、田舎に送り込まれていた期間は学童保育園が休みになる10日ほどだったということ。
これはお盆を含む10日間で、お盆前後には親も来て親族と海水浴に繰り出していたので、我々兄妹だけで田舎に滞在したのはたった4~5日とのことです。
え…? マジで?
しかし言われてみれば、当時の小学生の夏休みには毎朝ラジオ体操があって、スタンプカードを持って公園に集まっていたことも思い出せます。町内の同級生たちと、毎日「暇や~」と言いながら過ごしていた記憶もあります。
ちなみに、その村に一人しかいなかった同級生の女の子は、私の滞在中、ほぼ毎日遊びに連れ出してくれていたそうです。
人間の記憶ってすごいですね。
きっと他にも美化されたり悪夢化されたりしている記憶がたくさんあるのでしょう。
こわいわ~