もずくです。
UGOKラジオへの投稿です。
いつもはTwitterで「#ugokラジオ」のハッシュタグを付けているんだけど、今回はどうしても140文字に収まらなかったので久々にログインしました。
~ここまでは読み上げなくていいですよ~
私の父方のお祖母ちゃんは、私が物心ついたときにはすでに痴呆が進んで病院で暮らしていました。長い長い病院生活を終えて亡くなったのは私が10歳くらいのときだったかと記憶しています。
父方の親族と母親の折り合いが悪かったこともあり、お祖母ちゃんに会うのは年に1回、ほんの10分くらいでした。
私が5~6歳の頃だったかと思います。お祖母ちゃんが珍しく私のことを正しく認識し、どこからともなく取り出したパック豆乳をくれました。私は新幹線に乗って自宅に帰る間もその豆乳をずっと手に持っていて、帰ったらすぐに冷蔵庫に入れました。
うちは共働きだったので、日中、私が一人になることも度々ありました。そんな昼下がり、私はお祖母ちゃんからもらった豆乳を飲むことにしました。
当時の私は豆乳が嫌いで、親が買ってきても絶対に飲みませんでした。しかし、幼かった私にとって、年に1度しか会えないお祖母ちゃんがくれた豆乳は特別だったのでしょう。意を決して飲んだのでした。
その豆乳は、記憶にある豆乳の味よりもさらに不味いものでした。飲んでいる途中、何度もオエッとなりながら、でも「お祖母ちゃんがくれた豆乳だ!」と思って最後まで飲みきりました。(ここが武勇伝)
親が帰ってきて、その豆乳を飲んだことを聞いたとき、「あれ捨ててなかったん?! そんなん飲まんでもいいのに!」と怒られました。パックの裏をみたら、賞味期限が2年も前に切れていました。
そのあと私がお腹を壊したのかどうかは忘れました。けれども、自分は間違っていないし、お祖母ちゃんは喜んでくれている…とそのとき思ったことは記憶に残っています。