撮影場所 鳥取砂丘@鳥取県鳥取市
夕日の沈む鳥取砂丘です。一般の観光客が入れないと噂の猿ヶ森砂丘を除いて日本一の砂丘です。靴で砂丘に踏み込むと後悔する事になるのでご用心
バオウです。
本日の仮想通貨クイズをお届けします。
【問題】"ROI" とは何を意味するか。
1. 投資資本に対してのリターン 2. 画像処理における関心領域
3. 総資産利益率 4. 自己資産利益率
【ヒント】仮想通貨のみならず広く一般的に用いられている用語です。
【回答】1. 投資資本に対してのリターン
正解は1. 投資資本に対してのリターンです。今回は仮想通貨はあまり関係なく、経済用語として一般的に用いられている用語が多めでした。なぜROIにフィーチャーしてクイズを出題したかは後ほど記載します。まずは回答解説!
1. 投資資本に対してのリターン
正解の選択肢です。ROIとは"Return On Investment"の略語であり、投資資本に対してのリターンを表します。計算式を以下に示します。
ROI(%) = (利益 / 元手)×100
私は経済専攻ではないので詳細解説は割愛しますが、気になる方はリンク先に詳細解説があるので、参照願います。とはいえ本質は投資資本に対してのリターンを表す事に変わりはありません。
2. 画像処理における関心領域
これはもはや全く関係ありませんね。ただ単に"Region Of interest:画像処理においての関心領域"の略語がROIになるので、回答選択肢に引っ張ってきただけです。経済学は仮想通貨には関係ありません。
ちなみに、関心領域とは画像データのうち操作の対象として選択する領域を指します。例えば画像の一部のみにだけ処理を施す場合にROIという単語を用います。興味あれば画像処理をやってみてください。私の大好きなpythonと呼ばれるプログラミング言語では比較的簡単に画像データを扱う事が可能です。
3. 純資産利益率
企業における利益を総資産(総資本)で除算した、収益性の指標です。会社が保有してる資産がどれだけ効率的に運用されているかを表す指標です。英語的には"Return On Asset"の略で、ROAとして示されます。計算式は以下の通りです。
ROA = (純利益 / 総資産)×100
4. 自己資本利益率
自己資本に対してどれだけの利益が生み出されたかを示す指標です。英語的には"Return On Equity":ROEとして略され、企業の収益判断の指標としてしばしば用いられます。また株式投資の指標としても投資家の間では重要視されています。計算式は以下の通りです。
ROE = (純利益 / 自己資本)×100
ROAとROEの唯一にして大きな違いは"総資産"と"自己資本"の違いです。ROAは負債(銀行等からの借り入れ)+純資産に対する利益の割合であるのに対し、ROEは純資産に対する利益の割合を示します。比較する範囲が異なる点が大きな違いですね。一般的に使われる用語として覚えておいて損はないでしょう。
本題です。ROIの話をしたのには理由がありますねん。
皆さんはマスターノードと呼ばれる仮想通貨取引の検証作業を行う役割のものをご存知でしょうか。マスターノードとマイニングの違いは以前の記事に記載していますので気になる方は見てみてください。
2018年5月20日時点で、マスターノードを建てられる通貨一覧を記載しているサイトがこちらです。ここで、"ANNUAL ROI"と呼ばれる記載があると思います。これが先程説明した投資に対するリターンとなっています。(以下画像)
さて、一覧内のROIを見てみると衝撃的な数字記載がありますね。1079%。
例えばですよ、投資資本が1万円だったとしても1000万円になるって事を意味しているんですよ。数字的には。あなたはこれを見てどう捉えますか?
私は絶対にありえないと思います。笑 あくまで私はそう思うだけです。
でも現実として、こんなROIや一時的な価値上昇は確かにありえるのが仮想通貨の怖いところです。価格上昇ロジックとしては以下のようになります。
① マスターノード銘柄を開発、市場では通貨販売はしない。
② オークション形式で通貨を限定販売。
③ 小さい取引所に上場。流通量が少ない(限定販売なので)ので価格が高騰
④ ROIが数百~数千倍まで上昇し、当然ながら注目が集まる。
⑤ 更に買いが入って価格が上昇する。
こういう事ですね。一時的に価格上昇は起こりえます。ただしこのロジックには続きがあります。
⑥ マスターノード銘柄はアウトプットを伴わないので価格が下落する
⑦ 限定購入者も価格下落に耐えかね、大口として通貨を手放す
⑧ 価格が下落する
こうして無事(?)にマスターノード銘柄の価格は下落をたどるわけです。あげくの果てには"マスターノードで不労所得=scamの象徴"として世間的に認知されていくというひどい有様です。
断っておきますが、私はマスターノードを否定しているつもりはありません。むしろ安定してノード数を確保する仕組みとして、うまく機能するとおもっています。
ではなぜ、大衆意見としての価格下落が生じているのでしょう。①~⑧のロジック内のどこに問題があるのでしょうか。
別にマスターノード銘柄に限った話ではありません。仮想通貨全体に言える問題だとは思います。でもマスターノードが最も顕著に影響を受けていると考えています。一番胡散臭いから。
だって"マスターノードで不労所得"と聞いて最初に絶対疑うでしょう?それに危なくなったら真っ先に手をひくでしょう?イメージって怖いですね。
世の中連想ゲームで成り立っているんですからね。
これからの仮想通貨業界、特に2018年は確実なアウトプットによってのみ価格上昇が生じる年だと私は考えています。
去年までの何かわからんけど、価格上昇してる!やっほい!な年ではないと思います。
ですので、マスターノード銘柄を購入して、マスターノードを建てたいと考えている人は、ROIのみの指標だけでなく、
・この仮想通貨はそもそも何なのか。
・なぜROIがこの値なのか。
・明確なアウトプットはあるか。実績はあるか。
・(もちろん)投資に対しての利益は見込めるのか。
・技術的な面での開発体制は整っているのか。
・(そもそも)取引所への上場はあるのか?
これは、販売したものの取引所への上場なく姿をくらます場合がある為
・将来性があるか。価格上昇が見込めるか。
・本当にその通貨を応援する事ができるか。根性的な観点で笑
などの面から投資を考えてみたら良いのではないかと思います。
私も迷っています笑
本日は以上!
by バオウ\(^o^)/
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