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時代の革命・ビットコイン

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  • とけい
  • 2018/07/31 09:11
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ビットコインの成り立ち

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2017年夏。ちょうど1年位前のことです。

初めて仮想通貨という言葉を知りました。


その時に、

「そもそもなんで仮想通貨って出来たの?」という

根本的な疑問にぶつかってしまいました。


そこで、仮想通貨の成り立ちを調べることにしました。

今回はその時を振り返り、ビットコインを深く語ろうと思います。


サトシ・ナカモト

暗号通貨の元祖と呼ばれるビットコインの論文を発表したのは、

日本人のナカモト・サトシだとされています。

ナカモト・サトシが表舞台に出てきたことはありません。

ですので、実在しているかどうかも分かりません。

実際にナカモト・サトシが存在しているのかに関しましては、皆さんのご想像にお任せします。



◆論文の概要

1.電子通貨システムを使用する目的

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電子通貨システム(ビットコインが代表的)を使用することで銀行を利用することなく、取引を行うことが出来ます。

銀行を利用する際には、どうしても仲介による手数料が発生してしまいます。

また、国内だけでなく海外に送金するときも手数料が発生します。

時には、利用者間のいざこざが発生してしまうケースもあるでしょう。

電子通貨システムを採用することで、その全てのコストが無くせます。



2.ブロックチェーンの活用

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電子通貨システムのやりとり方法を可能にするのが、ブロックチェーン技術の活用です。

ざっくり解説しましょう。


一定期間の取引データと前ブロックのハッシュ値・ナンス値に電子署名をします。(これが一つのブロックを構成するイメージ)

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そして電子署名の後、コインを載せてデータを送り取引が行われます。そして、上記の取引履歴(台帳・ブロック)を鎖で繋げていきます。

(チェーンのイメージ)

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これがすなわち、ブロックチェーンの大枠となります。


なぜ、取引履歴を繋げる必要(ブロックチェーン)があるのか??

それは、ハッシュ値を用いて、

取引改ざんや二重使用の不正を予防するためです。

ハッシュ値の説明は難しいので、割愛しますが、このハッシュ値によってセキュリティーは盤石なものとなります。

またこのブロックチェーン技術による電子台帳は、誰もが取引履歴を閲覧可能であり、相互監視を行うことが出来ます。

そのため、利用者が監視者にもなり得ることが出来ます。

このブロックチェーン技術により、仮想通貨は機能していきます。

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ハッシュ値に関して
「ハッシュ」とは何なのか、必ず理解させます(yoshihiroさん)
この記事がものすごく分かりやすいです。
ブロックチェーンに関して
「ブロックチェーン」って何がそんなにすごいの?


非常に参考になります、ぜひ。

もっと深い真理を知りたい方は、こちらの記事もどうぞ


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3.マイニング(ネットワーク参加者への報酬)

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ハッシュ値だけでなく、第三者が仮想通貨内のネットワークに参加してブロック(取引記録)を生成したものに対して、取引手数料のコインの報酬を与えることとなっています。

このブロックを生成する行為をマイニングと呼称されています。


マイニングによるメリット

・マイニングを行う事でデータ処理の速度向上を可能にし、取引が早くなる

→マイニング報酬は一番早く処理した者にのみコインが付与されるため、競争原理が生まれます。

・コインを付与することで、日本銀行の紙幣の発行のような役割を持つ

→市場範囲が拡大させる事が理由で、通貨が流通せずに廃る可能性を防ぎます


この論文に基づいた理論で、仮想通貨のオリジナルコインであるBitCoin(ビットコイン)が誕生することになります。

論文の原文はこちらから



ビットコイン(BTC)の理想と問題

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・非中央集権であること

サトシ・ナカモトの論文の通り、このBTCには発行・流通ともに銀行を必要としません。企業・国にも関与していません。

そこが魅力の一つでもあります。

この非中央集権という理想のもと生まれたビットコインは、今まであった法定通貨の概念を打ち破っている事が特徴です。

ただし、現実的にはそう上手くいっていないのが現状です。


・BTCの偏在性

BTCを大量に所有している人たちが、世界には存在しています。

Facebook訴訟問題で有名なウィンクルヴォス兄弟が代表的な人物です。

彼らの意見はTwitter一言で値段が左右されることもあり、投機的になってる現段階では注目される存在となってしまっています。



BTCを取り巻く影響力が強い人物

・有力マイナーの存在

マイニングを精力的に行っている人をマイナーと呼びます。

ここで少しビットコイン(BTC)の認証方式について補足をしたいと思います。


BTCの認証はPow(Proof of work)と呼ばれる方式が取られています。


この方法は決済の検証を確認する際、仮想通貨のネットワークにコンピューターの計算能力を用いて多数決で判定する方法です。

そのため、単純にコンピューターの性能が高い方がより精密になる仕組みです。

またこの検証方法は、たくさんの性能の良いコンピューターを一斉稼働します。


そのため大量の電力を消費します。

その上で、熱を冷ます冷却水が必須となります。

このマイニングは日本では不利とされており、

勢いがある国は中国となっています。

この流れの中で、ジハン・ウー氏などが台頭してきました。


このように、非中央集権と言ってもビットコインの価格に影響を与える人物が

存在しているということは否めません。

この事は由々しき事態で、顕著な偏在性が

非中央集権から中央集権の方向に導いてしまっています。



取引処理速度の遅さ

BTCは論文のもと通貨が誕生し、取引されるようになりましたが、

実際使うことで、さまざまな弱点が浮き彫りになることとなりました。

ビットコインのマイニング処理取引速度は、1秒間に7~13件となっています。



初期はそれでも処理が間に合っていました。

理由は、簡単です。

処理件数がそれほど多くなかったからです。

今はどうでしょうか??

仮想通貨というニュースをよく目にしていると思います。

そうです。認知度も上がり、取引件数は以前と比べて爆発的に増えています。

その結果、BTC取引量>マイナー処理量となってしまいました。

つまり、取引しても未確認取引が増えてしまう「送金詰まり」を引き起こす事態となりました。

通貨としては致命的な問題です。

2018年1月、約数万件の送金詰まりが発生しています。


この上の段落は2018年1月ごろに書いたものです。

当時、BTCの価格は200万を超えていました。

2018年7月現在、価格の下落に伴い、送金詰まりは落ち着きを見せています。

需要が増えると、送金が詰まる。非常に分かりやすいです。

こちらから現在の送金詰まり件数を調べることが可能です。


たまには、送金詰まり件数を調べてみてもいいかもしれません。


ビットコインの美学

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とけいも、ビットコインを始め、さまざまな仮想通貨に触れてきました。

すると、ビットコインはシンプルだけど細かなところまで意識して

設計されている。いわば美学のようなものを感じました。

まず、性悪説の取り入れです。

全員が私利私欲に走ったとしても、中央集権を介さずに成り立つシステムを

わずか十数枚の論文で、端的に示されています。


また、非中央集権という点に非常にこだわっていることもよく分かります。

サトシ・ナカモトが表舞台に立たなかったのもこの理念があったからでしょう。

仮に表舞台に立ってしまうと、彼の一言でビットコインの値に影響を与えてしまう事は織り込み済みだったのでしょう。


セキリュティーの堅牢度・システムの参加のしやすさ・普及のしやすさ。

今考えなおすと、非常にバランスが取れているコインだと思います。


ビットコインなくして「仮想通貨」あらず


公開日:2018/07/31
獲得ALIS:33.05
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  • とけい
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映画好きな、酒飲み

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