ジェネシスブロック。
それは仮想通貨の歴史の始まり。ブロックチェーン技術の始まり。
ビットコインが産声を上げたという証。
ブロックチェーンの最初のブロック。
そこに刻まれているナカモト・サトシのメッセージ。
ジェネシスブロック(Genesis Block)とは、ブロックチェーン上で初めて作られたブロックのことを指します。
ビットコインのネットワークで最初に誕生したブロックは「block0」と呼ばれ、
ビットコインのブロックチェーンの一番最初に記録されています。
ビットコインの一番最初の採掘者(マイナー)は、開発者であるサトシ・ナカモトであると考えられています。
block 0の採掘者に対しては、マイニング報酬として50BTCが発生しています。
が、サトシ・ナカモトはジェネシスブロックであるblock 0のマイニング報酬を受け取らなかったと言われています。
ブロックチェーンの最初のブロック・ジェネシスブロックにはこのような文面が刻まれています。
「The Times 03/Jan/2009 Chancellor on brink of second bailout for bank」
これはサトシ・ナカモトによって書かれました。
この文章は2009年1月3日のイギリスのTimes紙という新聞のある記事の見出しで、
「イギリスの財務大臣が二度目の銀行救済の瀬戸際にいる」
という訳になります。
サトシナカモトが経済に政府が度々介入する事に危惧を覚えていたことや、
銀行の介入しない非中央集権であるビットコインの決済システムを強調するために刻まれたメッセージだと推測されています。
サトシ・ナカモトの論文には、“trust”(信用)“という単語が多く見られ、
”trust“や”a trusted third party”(第三者機関)を必要としないという形で多用されています。
このような表現から
サトシ・ナカモトが現在の中央組織を介したネットワークに対して
かなりネガティブな感情を持っていたことが読み取れます。
また、この言葉を刻んだ背景には2008年のリーマンショックが大きく影響していると言われています。
経営破綻が引き起こした銀行には、処罰もなく政府が多額の公的資金をつぎ込んだことに対する不信感を表したのではないでしょうか。
現経済システムのアンチ・テーゼとしてこの文章を刻まれました、戒めとして。
ジェネシスブロックのナンバリングは0です。
そしてジェネシスブロックは2009年1月3日付以前にビットコインはこの世界に存在しなかったという証拠にもなります。
実はジェネシスブロックに刻まれたメッセージには
このような意味も実は含まれているのです。
ビットコインが誕生した日。