失われた８年を宮城県七ヶ浜の海で取り戻す。

宮城県七ヶ浜。

私に取って母の故郷でもある。

ここに２０１８年新しくシチノカフェとシチノリゾートという施設が完成した。

いまここが静かに人を呼び寄せている。

仙台の人たちに取って２０１１年の大震災は海の存在を遠くにしてしまった。

地元七ヶ浜の人たちもきっとそう感じていたはず。

海沿いを車で走らせると空き地が続く。実は民家が多く立ち並んでいた場所だったのだけど、今は雑草だらけ、家も再建出来ない地区ただの空き地になっている。

人が来なくなってしまった意味もあり海での思い出がすっぽり抜け落ちてしまっている。

シチノカフェ
地元では裏松島と言われる海を一望でき家族や友人仲間と過ごせるカフェ。毎週水曜はブルーインパルスの演習があり運が良ければハートのスモークが見えることもあるとのこと。

景色を楽しみながらコミュニケーションする、宮城にとって数少ない場所。

仙台から車で30分ほど（混雑がなければ）で着き、となりには「しちのや」という海鮮丼や地元の鮮魚も買える。ここのどんぶりも美味しくって具沢山ぜひ寄っていってほしい。

カフェに入るとメニューの黒板と子供用のおもちゃに子供服のリサイクルが売られている。家族でも安心して来られる配慮で実際店内はお子さんと一緒の家族から友人同士、カップル地元の方らしい人たちがいる。晴れていれば眼前には素晴らしい景観が広がり宮城にこんな素敵な場所があることが誇らしくなってくる。

海の存在が遠くなって８年、１０歳だった人は１８歳。私たちの頃に比べて若い人たちは海での思い出が抜け落ちている気がする。いまここから様々なことを仕掛けようと構想中。

遠くからもぜひ来ていただきたい。宿泊施設シチノリゾートも併設されている。震災からどれだけ時間が経ったのかここに来て空気を感じてもらえたら何度も書くけど若い方に新しい海の思い出を作ってもらえたら。

先日はタレントのローラさんもいらしていただいたようで注目も浴びている。

https://www.instagram.com/p/Btc4I83gVRv/

震災で失った時間を人が交流することでみんなで活性化していけるように活動を続けようと思う。

沼田孝彦

1971年宮城県出身

写真を生業としこれからの残りの人生を命をテーマにチャレンジし続ける決意を数日前にした、フォトグラファー。

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