このところ週末ごとに天気が悪いが、日曜は幸い午前中晴れ間が広がりそう。ということで白山に花を見に行った。岐阜県側登山口の平瀬道を登る。
平瀬道は、毎年来るごとに木段がきれいに整備されて歩きやすくなっている。登ってすぐに登山道脇にギンリョウソウ、マイズルソウ、アカモノに出会う。その後、オオバミゾホオズキ、ツマトリソウなども。
白山は石川、岐阜、福井にまたがっているが、立山が富山県の山というように白山は石川県の山という人が多いだろう。石川県側から登る人が多く室堂も石川県だ。北陸道を走っていて小松あたりから見る白山はそれは雄大で美しい。
岐阜県側からは山々に囲まれてなかなか見ることはできない。しかし、こうやって平瀬道の尾根を登ってくると、石川県側とは違う凜とした双耳峰を見ることができる。
平瀬道は大倉山という標高2000mほどのピークを越えていく。その大倉山周辺が今の時期花の盛りであった。
里山で4月に咲く花がようやく咲いていた。花びらが大きく開き色も濃いピンク色で高山のショウジョウバカマはとてもかわいい。
キヌガサソウは、日本を意味する。和名は、放射状に並ぶ葉の様子を奈良時代の高貴な人にさしかけた衣笠に見立てたことに由来する。別名「ハナガサソウ」。(wikipedia)
サンカヨウは春の花。大倉山手前に群生地がある。もうあらかた散っていたがそのなかでもきれいなものを!
大倉山からひと登りすると山頂がぐっと近づいてくる。そして剣ヶ峰は御前ヶ峰の後ろに隠れてしまう。ヤマザクラがようやく咲いていた。
室堂はぼつぼつ人で賑わっていた。平瀬からの登山者は少なかったので、多くは別当出合からだろう。このあと休憩してお池巡りコースへ歩いたらとたんに空が雲で覆われてしまった。山の天気は変わりやすい。
山頂はガスガスで30分ねばったが室堂すら見えなかった。
室堂周辺で咲く高山植物はまだ少ない。7月も後半になるとクロユリ、チングルマ、ハクサンコザクラなどで埋め尽くされるだろう。その時期にまた来よう。
下山後、平瀬道登山口近くに白水滝展望台があるので寄ってみた。何度も平瀬道に来ているが今回初めて。いつもクタクタで下山して、展望台に寄る気力も時間も無くてまっすぐ帰っていたが今日はちょっとだけ余裕。
落差72mとかの立派な滝。岩と緑のトンネルの中から水が出てくるような落ち口。人を寄せ付けない特別な場所からあふれ出ているようで神秘的だった。
駐車場から展望台まではほんの5分ほど。平瀬道はダケカンバの巨木がすばらしいが、ここはブナ、トチノキ、カエデの原生林だ。5分で行けるところ立ち止まっては上を眺め、ため息をつき、写真を撮る。寄るべきところだろう。
2019/6/23日
5:35 平瀬道登山口
7:30 大倉山
9:10 室堂 9:25
10:30 翠ヶ池
11:15 御前ヶ峰 11:45
13:35 大倉山
14:40 登山口
総上昇量 1695m
距離 18.3km