2019/8/9金
13:30 折立登山口
16:50 太郎小屋
17:10 薬師峠キャンプ場
日帰りでは行けないコースがあって、薬師峠キャンプ場に一泊しなければいけない。有峰林道亀谷ゲートで通行料1900円を支払って、薬師岳登山口となる折立に到着する。夏山シーズンまっさかり、明日から連休で駐車場は満車状態だった。
今日のザックは、明日の沢登りのための装備一式と、テントに寝袋、一眼レフ、ついでにアルコール1L以上とかつてない重量だ。しかも一日で一番暑い時間帯に登り始めだ。
キッツ〜、すぐに汗が噴き出してくる。アラレちゃんまでが遠かった!
亀谷料金所のおっさんに、今から行って太郎に何時に着くかと聞かれ、適当に「まぁ、5時前っすかね」と答えた。ヘロヘロで太郎平小屋に着いて時計を見ると4:50。頭の中でのコースタイムと実際のコースタイムが一致するのは大事なことである。今日は登れば終わりだからと心理的な余裕があったからか、重いザックでも休まず登り通せた。
さて、小屋でテントの受付をと確認すると現地にあるという。しんどいけど自撮りをしたらキャンプ場へ急ごう。
明日からお盆の連休だし、山の日だし、キャンプ場が混んでいてテントを張るスペースが無いのでないかと心配だった。上から眺めて、ゲゲゲやっぱりいっぱいか!
キャンプ場をぐるぐる回って、ようやくテントをまともに張れそうな一角を見つけた。それでも少し斜めになっていて砂利もゴロゴロしていたので、手頃な石を使って整地する。ちょっとはましになった。しかし、私の後に来たアベックはかわいそうなくらいな場所にテントを張っていた。混むと劣悪なキャンプ場である。
そうしてテントを張って受付しに行ったら、受付はもう閉まっていた。
あれれ、お金、どうしよう。(翌日帰りに小屋で払った。)
やれやれ、受付が閉まったんじゃしょうがない、とにかくイスに座ってビールを飲もうと、ようやくくつろいでいると虫がまとわりついてきた。
え〜いうざい! ハッカ油を体とテントにシュッシュッとスプレーしたが、いつの間にか右手を二ヶ所と両足首を刺されていた。
寝てるとなんかかゆくて、次の日にボンボンに腫れていた。
このキャンプ場は狭くて混んでるし、石がゴツゴツして熟睡できんし、虫には刺されるし、最悪なキャンプ場である。(私見)
夕日を眺めながらビールを飲んでいたら心落ち着いてきた。日が沈むとやがて東の空で雷が光り始めた。遠くて音はあまりしないが、黒い雲を白く照らし、稲光が闇夜を舞う。9時頃ポツポツ雨が降ってきてテントを濡らした。通り雨で明日の登山に影響はないだろう。
今日は星は見られないかと諦めて寝た。ゴツゴツ石のせいで寝付きが悪く、1時間ごとに目が覚めた。
トイレに外に出ると満天の星空だった。流れ星が一筋の軌跡を描いた。山の空はめまぐるしく変わるものだ。そう感じさせてくれるのもこの最悪なキャンプ場であった。