一日目
2017/9/10日
4:50 双六テント場
5:20 樅沢岳 5:40
8:20 千丈沢乗越
9:20 槍の肩
9:40 槍ヶ岳3180m 10:10
10:15 槍ヶ岳山荘 10:55
13:00 槍平小屋
13:50 滝谷
15:55 新穂高ロープウェイ
距離 21.1km
高度上昇 912m
高度下降 2344m
朝3:30に起床し食事をしてテントを片づけた。小屋前の水場でボトルにたっぷり水を入れ、さあ出発。樅沢岳からの槍の眺めが素晴らしいとのことで、今回このコースにしたのだ。
30分で展望台に着き、しばらく日の出を待っていた。先着が一人いてカメラを構えていた。後からヘッデンの明かりもちらちら見えたが、意外に人が少ないなと思った。やがて、日の出となった。やや雲が邪魔をして、美しい朝焼けご来光というわけにはいかなかった。
しかし、ゆっくりと太陽の光が差す様子や、周囲の雲や空の色が移りゆく様、笠ヶ岳や水晶岳が朝日に照らされて浮かび上がるのを見て十分満足を覚えた。
すっかり辺りが明るくなって、西鎌尾根を槍ヶ岳へと目指す。
日の出からまもなく、風が出てきた。穂高の山頂に雲がたなびくようになる。相当風が強いのだろうか、こういう風景は初めて見た。槍ヶ岳の周囲も雲が発生するようになる。
槍ヶ岳の雲は、右から湧き左へと流れては消える。雲は多くなってすっぽり山頂を隠すこともあれば、すっかり無くなることもあった。逆光で見えなかった小槍が雲のおかげで浮かびあがった。写真をアップでよく見ると、山頂に人が何人もいる。
西鎌尾根はアップダウンを繰り返してさっぱり標高を上げないが、千丈沢乗越を過ぎるととたんに道も険しくなり、登りもきつくなる。ようやく山荘が見えるところまで来たのになかなか近づかない、すごく長く感じた。
槍の肩まで来た。幸い雲もない、休まずすぐに山頂へ行こう。荷物をデポして、カッパを着てポーチにカメラだけ入れて登る。上りと下りは一方通行。
東鎌尾根、常念方面が良い眺めだった。山頂へ来て、皆が槍ヶ岳を目指す理由が改めてわかった。この山は本当にアルプスの中心だ。360度の絶景だ。
今回は穂高方面が雲に隠れていたので、また快晴の時に来たい。残雪の6~7月もいいな。他のルートも歩いてみたい。日帰りは難しいのでなかなかチャンスはないが。
山荘前のベンチでのんびりコーヒーを飲んだりして大休憩し、飛騨沢を下って帰る。ここをスキーで滑ってみたいものだ。
右俣谷はゴロゴロ石の歩きにくい道で足が痛くなったが、花がたくさん咲いていて癒やされた。槍平小屋を過ぎれば道は良くなるかと思いきや、相変わらずゴロゴロ石の道。足の痛みは次第にマックスに。
白出沢を過ぎて林道に出て歩きやすくなりようやくほっとする。林道は退屈するので携帯音楽プレーヤーで好きな音楽を聴きながら歩いた。
穂高平避難小屋を過ぎた辺りで時間を確認すると、まずい、このままでは4時のロープウェーに間に合わないじゃないか。
残り2kmほどを足の痛みを忘れて走りに走った。
汗だくになって5分前に着き、400円払ってロープウェーに乗って鍋平に戻った。
乗れなかったら駐車場までドロドロの道を登って戻ることになる、それだけはいやだった。