御朱印を神社で頂戴する旅を初めて最初にぶつかる「御朱印帳のあたま2頁を空けておけ問題」についてのお話しです。
神社で御朱印帳を購入して御朱印を頂戴する際に、神社によっては以下のように神職の方からお話しをされることがあると思います。
「(伊勢の)神宮の御朱印のスペースを空けておきますか?」
どういうことかと言いますと、御朱印帳の冒頭2頁は伊勢の神宮(伊勢神宮というのは正式な名称ではありません。そもそも「神宮」だけで「伊勢にある内宮と外宮をはじめとした様々な別宮を含めた神社の総称=神宮」という意味を持っています。)の為に空けておくべき、という考え方があります。
具体的には、御朱印帳の冒頭2頁は「伊勢の神宮の内宮(皇大神宮)と外宮(豊受大神宮)のために空けておくべき」というものが存在します。
ちなみに、私は約20年ほど御朱印巡りをしているので、御朱印帳だけでも数十冊になります。
その間に、実際に伊勢の神宮にお参りをしたのは3回ほどです。
多くの方がご存じだと思いますが、伊勢の神宮は20年に1回お宮そのものを含めて全てを作り替える「式年遷宮」というビックイベントがあります。
直近では1993年と2013年です。(次回は2033年)
式年遷宮があると、その後に参拝するようにはしておりますが、毎回御朱印帳を新調する毎に伊勢の神宮にご挨拶に伺うわけにもいかず、ほとんどの御朱印帳の冒頭2頁は内宮と外宮以外の御朱印が押印されていると言っても間違いではありません。
結論ですが、上記のように言われた場合は、ご自分の希望で
「空けておいてください」
「空けなくて結構です」
「最初のページに(御朱印を)お願いします。」
どれでも正解だと思います。
一般論ですが、伊勢の神宮の「内宮(皇大神宮)」「外宮(豊受大神宮)」の為に冒頭2頁を空けておく、というのは正しいことです。
その他に、自分が信仰している、あるいは、産土神・氏神(非常にわかりやすく言うと守護神)の神社の御朱印を押印する、という方もいらっしゃいます。
しかしながら、どのように御朱印を頂戴するか、それは別に強制ではありません。
ご自分が是非ともお参りしたいと思った神社の御朱印を頂けば良いのではないかと個人的には思います。
ただ、「たまには」そうした若干古風な「そういうものだ」と言われている慣習に乗っかるのも一つの「経験」なのではないかと思っています。
もしこれから多くの御朱印を神社で頂戴したい!と思っておられるのであれば、そのうち少なくとも一つの御朱印帳の冒頭2頁を空けておき、伊勢の神宮の「内宮」「外宮」にお伺いした際に、その御朱印を頂戴してみる、というのも良いのではないかと思っています。
上記が外宮(豊受大神宮)の御朱印です。平成26年(2014年)なので、直近の式年遷宮後に頂戴した御朱印です。
極めてシンプルで、余計なものを排して、そのおかげで非常にインパクトのある御朱印になっています。
上記は内宮(皇大神宮)の御朱印です。
こちらも外宮同様余計な記述のない御朱印です。
余計な記述がない分、逆に権威を感じます。
いずれ書きたいと思っているのですが、前記のように「伊勢の神宮」は内宮・外宮以外に別宮・摂社・末社・所管社を含めた125にも及ぶ多くの神社の総称です。
この内宮・外宮以外の多くのお宮も大変個性的かつ非常にテンションが明るく、ある意味日本の「神様」の特長をわかりやすく示しているのです。(日本の神様の本質は「テンションの明るさ」だと個人的には感じています。)
もし皆様が「伊勢の神宮」お参りの機会がありましたら、こうした別宮や摂社などをお参りする機会を設けていただだければとおもいます。
但し。公共の交通機関で回るのは大変難しいです。
お勧めは「レンタカー」です!