

すっかり秋、秋と言えば秋刀魚、秋刀魚の塩焼きが食べたい。
しかし僕の家にはグリルなどという高級調理器具は無い、オーブンすらないのだ、電子レンジに秋刀魚を入れても焼けてはくれないだろう。となると、コンロで直に秋刀魚を焼くしかないのか。
だが、そんなことをしてしまえば部屋が一生秋刀魚の匂いになってしまう、秋刀魚の塩焼きは食べたいが、この秋ずっと秋刀魚と一緒に過ごしたいかと言われればそこまでじゃない、秋刀魚と同姓しているのなら、部屋が秋刀魚の匂いでも、むしろ嬉しいみたいな感じかもしれないが、僕と秋刀魚はまだそこまで深い関係ではない。
ならどうすれば僕が秋刀魚を楽しめるか、これはもう秋刀魚が自ら焼けて家まで来てくれるしかない、ギャルの彼女が日サロの帰りに家に来てくれるような感じだ。
さっきから秋刀魚を女性に例えてしまっているが、女性を食事に例えるなど品性が疑われてしまう、日サロ帰りのギャルの彼女が家に来たら美味しく食べちゃうぞと言いたいのか、何て品の無い比喩だ許せん。だが比喩でなかった場合は羊たちが沈黙してしまう、レクター博士とヤリ〇ンボーイならどちらがマシかという究極の選択だ。
ちなみに僕は断じてどちらでもない、もう話を戻して良いだろうか、僕は秋刀魚の塩焼きが食べたいのである。これはもう外に食べに行くしかないのだろうか。
外食をするようなお金は無い、ということは置いといたとして、僕は行ったことがあるチェーン店以外にあまり行きたくない、行ったことがない場所は落ち着かない、そこのところチェーン店は良い、行ったことがない店でも行ったことがある気がする、まるでデジャブだ、実際にはデジャブではなくマニュアルだ。
海外旅行でよく知らない国に行くとついついマックに行ってしまうという話を聞く、あれと同じだ、国内でも海外でもよくわからない場所が落ち着かないのは同じだ。
ということで僕の記憶にある秋刀魚の塩焼き定食を食べれるチェーン店は大戸屋だ。

最寄りの大戸屋まで 72.6 km。
遠すぎだろ、チェーン店が無いのが田舎の困ったところだ。
こないだラーメン花月の写真を見て久しぶりに花月が食べたいと思ったのだが。

遠すぎだろ。
まあ花月は今は良い、そんなことより今は秋刀魚だ、秋刀魚が来い。
焼けた秋刀魚を持った彼女が家に来い、ただし彼女は焼けていなくて良い。










