資格試験や受験勉強を見据えた勉強スタイルとして、私が実際にやっていたことを紹介します。
昨夜(5/26)、テレビを見ていた息子が、「お父さんの言っていた勉強法、同じこと紹介してる」と教えてくれたんです。どうやら、アメトーーーーーーク 運動神経悪い芸人大賞SPという番組で、効果的な勉強法についての話があったそうで(私はキッチンで回鍋肉をモリモリ作っていたので観られませんでした)、来年受験を控えている彼としては興味をもって観ていた様子。
毎日コンスタントに続けていく勉強スタイルというのもあるのですが、そうではなくて、短期集中(おおよそ3ヶ月~半年程度)で、つらくて大変だけどもなんとかやりきれる、という「修行僧」のような勉強期間って、人生の中で何度かあると思うんですよ。逆に、そういう期間を設けないとステップアップできないと思うんですよね。
今日は我が子にも伝えている、短期集中ガチ勉強法について、経験を交えてまとめてみます。
なお、私がこの勉強法をやっていたのはこれまで2回だけです。民間企業で非英語圏への単身海外駐在の仕事を控えて、現地の言葉を2ヶ月で詰め込んだときと、弁理士試験の論文式試験直前から口述式試験前日までのおよそ4ヶ月。いずれも仕事をしながらの実施でしたので、通常業務に影響が出ないようにするというのが大前提です。
昨日のテレビでも、3時起床っていうライフハックを紹介していたようです。でも、そこにフォーカスするだけじゃ不十分です。3時に起きるために何時に寝るかのほうが重要です。
睡眠時間をどれだけ確保するかは個人差がありますよね。小中学生の子供なら8時間はとりたいところだし、年をとれば短い睡眠時間でも勝手に目が覚めちゃうかもしれないですね。アラサー、アラフォー世代における私は、おおよそ睡眠時間が6~7時間程度がちょうどよかったので、6時間に設定。よく受験生やら意識高い系サラリーマンなどが「全然寝てないっす」「2時間しか寝られなかったぜ」「徹夜続きだよ」なんていうショートスリープ自慢をしていることがありますが、ただのバカですから無視しましょう。特に勉強にあたっては睡眠中に短期記憶から長期記憶への移行がされる(つまり記憶に必要な「繰り返し」がされる)といわれています。ちょうど、深夜にバックアッププログラムを行うコンピュータみたいなものですね。
よって、睡眠は勉強の基本です。睡眠時間だけは削ってはいけません。
また、私の場合、当時ちょうど子供が小さかったので、20時とか21時とかに寝かしつけをして、自分も一緒に寝る(つまり寝落ち)というのが、生活に無理がかからないスタイルだったというのもあります。
そして、21時に寝るには、おのずと残業なんてしていられませんし、飲み会も回避しなければなりません。私は接待などの飲み会があった場合には、当然21時に寝られず、翌朝3時に起床できないので、次の日は体調が悪いことにして必ず午前休を取得していました(笑)。二日酔いで、というと昭和スタイルの上司は「おまえ酒よわいなー」などと言いつつも理解を示してくれます(つまり昭和上司が理解できる因果関係ということ)。午後に出勤したときに「おい大丈夫か?俺は酒残ってないぜ?」という酒自慢を聞き流す程度で済みますので、飲み会翌日の午前休はおすすめです(?)。
3時に起きたら、なにはともあれ水シャワーです。マジ苦行です。まあ、2,3日で慣れますが、寒い時期は相当ツラいです。でもやるんです。修行です。
水シャワーについてはいろいろなサイトで効用が紹介されているので、わざわざ私が書くまでもないのですが、本当に頭がスッキリするし、午前中はむしろ体がポカポカして、いいもんです。なお、この起きがけの水シャワー、私は「ガチ勉強期間」にしかやってません。普段はジムなどで汗を流したあとで水浴びです。これだと全然苦にならないというか、むしろ気持ちいいので、やらない理由がない。
私が水シャワーを始めたきっかけは、昼下がりのワイドショーなどに一時よく出ていた南雲吉則先生が1分水シャワーってのを提唱されていて、やってみるかなあ、というミーハーなものです。1分じゃ体洗えないので、私は5分以上浴びてますけどねw ひんやりオヤジの水漬け。
長ゼリフ(?)となる法律条文を暗記するときにやっていたものですが、とにかく暗記するセンテンスを紙に打ち出して、家中の目につくところに貼っていました。特に有効なのはトイレでして、「この文を暗唱できるまではトイレから出ない」などのマイルールを課して、生活に勉強を組み込んでしまうのがコツです。また、暗記モノは腰を据えて勉強する場合は寝る直前にやるのがいいです。上述のとおり、記憶の定着は睡眠中にされますのでね。
3時に起きて水シャワーして、コーヒーくらいは、と思うかもしれませんが、体を目覚めさせるには水シャワーだけで充分です。食事の時間は7時、12時、19時厳守です。朝4時くらいに食べ始めると、その準備やら片付けやらでダラダラと時間が過ぎてしまいます。
3時に起きて水シャワー、そして7時まで勉強すると、だいたい3時間位は勉強に充てられるわけですが、そうして7時になると、結構おなか空くんですよ。3食の中で朝食が一番重い、というバランスでも全く問題ない感じになります。なお、私はこのガチ勉の間は、朝食に肉を焼いて「朝焼肉」をしてました。もちろん家族からは煙たがられました。焼肉だけにね。
もちろん、社会人たるもの、仕事はしっかりやらないといけません(表向きは)。でもやっぱり眠くなるんですよねー。本当は昼休みも勉強しなきゃ、とか思うのですが、私は昼休みは思い切って寝ていました。しかも机に突っ伏すのではなく、ちゃんと横になるのがポイントです。会議室とか屋上とか、まあ探せばいろいろあるじゃないですか。そして、人目を憚らず、ゴロリとするんです。最初は周りも奇異の目で見るかもしれませんが、そのうち「こういう人なんだな」と慣れてもらえます。大丈夫です(?
なお、直接床に寝たり、ダンボールを敷いて寝るのはあまりに手慣れたプロだと思われてしまうので、厚手のレジャーシートやヨガマットを敷くのがオススメです。「ああ、健康増進の一貫なんだな」と思ってもらえます。たぶんね。
ちなみに、私はレジャーマットを敷いて、会議室に転がっています(いまでも)。くれぐれも目覚ましアラームを忘れないように。
これはダイエット業界では常識ですね。勉強するにも良いです。特にクルミはオメガ3脂肪酸というアブラが豊富で、血行が良くなります。結構なことです。
まあ、ナッツ類の健康への好影響については、わざわざここで書くまでもないですね。素焼きのアーモンドなどもいいですね。
あと、アイスコーヒーとか冷たい麦茶に、MCTオイルを混ぜて飲むのもいいです。ダイエット目的で飲む人も多いですが、MCTオイルは空腹感を薄めてくれるので、集中力を継続させるのに効果的です。
なお、MCTオイルは高温ですぐに分解してしまうので、飲み物に混ぜるときは冷たいものにスプーン一杯程度、というのが基本です。
勉強中は休憩したらいけません。3時間と決めたら3時間ぶっとおしです。8時間でも10時間でも同じです。ただし、ジャンルを変えて回すんです。筋トレでも、使う筋肉をローテーションさせながら、毎日筋トレはするんだけど、今日は腹筋、明日は背筋、みたいに分配させたりしますよね。勉強も同じで、脳の使う場所をローテーションさせていくことで「休憩」させるんですね。国語の次は数学をやるとか、文法の次はリスニングをやるとかして、まわしていくんです。
比叡山の阿闍梨が行う修行で、千日回峰行というのがありますが、阿闍梨は歩き続けながら体の一部を交代で休めて疲労回復をローテーションさせていくんだそうです。この修業に比べれば我々の日々の勉強なんてちっぽけなものですが、そういうノウハウは古来からあるので参考にするべきは取り入れるということですね。
超朝型ガチ勉強スタイルということで私なりのノウハウを紹介してみました。短期間でないと、なかなか日常生活との折り合いがつかないライフハックもあるかと思いますので、敢えて「短期」としましたが、目標を達成するまでにはこうした「修行」も必要です。現在目標に向かって突き進んでいるいる方がいましたら、少しでも参考になればと思います。
では今日はこのへんで。