いわゆる「動画サブスク」ってやつはいろいろ試してきて、現在はAmazon Prime VideoとNetflixを契約しています。他のサービスもいろいろ試してはきたのですが、いまのところこの2つを契約していれば困らない感じ。でもそろそろYoutubeプレミアムを契約しようかと検討中、、、。
今回は昨日土曜日に全7話を「イッキ観」してしまったNetflix限定のドラマ「The Queen's Gambit」を紹介。10/23に公開されたものなのでイマサラ感はあるのですが、超簡単なあらすじなどは既にwikiがあるので、そちら参照。便利な世の中よの。
このドラマ、Netflixのリミテッド・シリーズ(ドキュメンタリーを除く)の視聴数で再生数新記録となったそうです。うん、たしかに人気が出るのはわかる。すごくクセがあるけど、それがリミテッドだもんね。
主人公のエリザベスを演じるのはマイアミ出身のアニャ・テイラー=ジョイ。8月に公開されたX-MENのスピンオフ作品「The New Mutants」でも主演を務め、今後ブレイクする女優かもしれません。
作品は彼女の妖艶な美貌と破滅感のあるキャラクター設定、そして少し退廃的な1960年代の雰囲気と相まって、「彼女の先行きが心配になる」という形での期待感をもたせます(たぶんオッサン視聴者限定の期待感)。性的描写も多いのですが、正直セックスアピールになってないところがまたいいですね。
話の中では、彼女は薬&アルコール漬けのダメ人間ですが、直感型のようでいながらチェスの戦法に関して非常に勉強熱心で、対局後の反省を欠かさない、不思議な人物設定です。それがまたオッサン視聴者を惹きつけるのでしょうねえ。
細かい話の流れなどはレビューサイトに任せるとして、描いている時代が1960年代ということで、ジェンダーの問題を一貫して提起しています。また、チェスの話なのにゲーム内容については序盤の戦法名がアイコンとして繰り返し述べられる(タイトルがGambitだから?)けれども、チェスのゲーム内容自体には一切触れないという、まさにヒカルの碁のような作品。そういう点ではチェスのルールがまったくわからなくてもOKという視聴者フレンドリーな作品です(将棋でいう「歩」がポーンという駒、ということくらいを知っておけばOK)。
もちろん、ルールを知っていると「あ、ちゃんとプレイしてるのね」っていうこともわかるのでより良いです。対局前に「キャスリングはダメ」と言われて、それでもキャスリングする、っていう描写があるけど、セリフ上まったく触れられないので、ルールがわかってないとわからない、でも話の展開上まったく問題ない、という作りです。うまいやりかたです。
それと、60年代を描くにあたって象徴的に登場するのが「タバコ」です。この時代、どこでも(飛行機の中であっても)タバコを吸っていたし、それが当たり前だったんですよねぇ。いま若い人がこのドラマを見たら、見ているだけで紫煙にむせるかもしれません。ドラマの中ではいい具合にスモーク効果になっていたりするけど、なんだか「肺ガンがー」「副流煙がー」「タバコ代がー」などと気になってしまいました(笑)。私は特に嫌煙家というわけではないのですが、時代に流されてしまっているのでしょうか。
Netflixを契約している方、このドラマはなかなかおすすめですよ、というだけの記事でした。では今日はこのへんで。