一般的に世界史というのはひたすら暗記させる科目のようなイメージがある。しかし、学校で暗記でなく世界史で純粋な思考力を育てるテストがとても面白かったのでぜひ共有したい。こんな世界史あったのかって絶対思うから
高校3年生の前期期末テスト
問:下図の世界史の教科書から、今後見出し・小見出しの表記が変更されると考えられるものを3つあげてその理由を述べよ。
この問いがそもそも何を聞いているのかを理解しないと、冗談抜きでこの問いからは1点も獲得できない。みなさんはどのように答えるだろうか、一回考えてみてほしい。
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さて、この問いはもちろん「講義3でのアレクサンドロス大王の東方遠征は、おそらく新しく発見される遺産によって実はアレクサンドロス大王という名前でなかったこととなる!」みたいなことを聞いているのではない。テスト中なにも思いつかないとこういうこと書きがちだが。
では、この問いでは何を聞いているのだろうか。
答えは「歴史観が容易に変わるという事実」である。
これは解答例をみるとわかる。(有名な例を取り上げる)
[解答例]
講義17の大航海時代という見出しが変わるであろう。なぜなら大航海時代というのは、時代の中心が大航海をしていたヨーロッパであることを前提にしたネーミングであるからである。つまり、時代の中心がアジアになった場合は、アジアはその時代交易をしていたので大交易時代になるであろう。
この例は知っている人もいたかもしれないが、このテスト問題は歴史のネーミングというものにはそもそも教科書が植え付けようとしている前提の共通認識のようなものがあるというのを認識しろという趣旨で作成されている。
そしてその前提を認識した上でどのような世界情勢になった時にその歴史の捉え方は見直されるのかということを考えろというものであった。いや〜おもしろい笑
ぜひ、これを踏まえて面白い解答をおもいついた人はコメント欄へ!!!
BYE