気になっていたハッカーと画家が古本屋で売られていたので購入し、ついに読んでみた。語呂がいいだけのタイトルなのかとも思っていたが、読んでみるとなぜハッカーと画家という題名なのか、またプログラマーの普遍的な哲学のような物を考えさせられる内容であった。
ここでハッカーとはコンピュータを用いて悪事を働く人たちのことをさしているのではないことを注意してほしい。ハッカーとはプログラミングに優れている人たちのことを指している。しかし今の日本ではハッカーはオタクとほとんどすべて置き換えても問題なさそうであった。
今回はこの本の中から面白いと感じた1つの章について紹介する。
この本は各章のタイトルがこのように気になる物となっている。『口にできないこと』という章ではハッカーが「政治的に」正しくない人たちであるという説明があった。
彼らはいわゆる常識という物に流されるような人たちではなく、彼らの驚異的な知的好奇心によって行動指針を立てる。これによってしばしばトラブルを引き起こすのも事実ではある。ハッカーの価値はこの流行に流されずに、異端的な考えをもつことにあると考えられていた。
異端的な考えとは一体なんであるのか。これは「〜主義」という言葉に現れやすい。「〜主義」は一般大衆が持つような常識的考えのことを指すことはなく異端の考え方を示す。そしてそうなると「政治的に」正しくない考えと言われることが多い。これはハッカーは「政治的に」正しくないと思われる理由である。
しかし表層的な流行に流されることは、なんの価値もない。常識を疑うことこそが、優れたハッカーになる秘訣である。しかしこれは水中から波を観測するかのように、目で風を認識するかのように難しいことである。
大衆に向けて「口にできないこと」があるだろうか?それを見つけることが異端的な考えを持つ1つのコツである。なぜそれを口にできないのかと掘り下げていくのが必要である。
P.S ハッカーは服がださいみたいにも書いてあったので、もしダサい服であってもあなたは優れたハッカーかもしれません