VTuberブームが一段落して、少し安定期に入り始めたかなという印象を受けます。これから少しずつ業界の最適化が進んでいくんじゃないかなと。
そんなわけで今回はVTuberの周りに出てくるであろう職業の予想です。業界の裏側について明るくないので、実はすでにいるのかもしれませんが。まあ、気楽に聞いてください。
職業と銘打ってしまいましたが、3つめは具体的な職というより役割です。
1番目からなんか具体性に欠けていますが、「心理学の知見をVTuberプロジェクトに活かす専門家」は現れる、というより必要とされるのではないかと思います。主に企業によって。
3D技術の敷居(技術面、予算面)がこれから下がり続けていくと思います。3Dお披露目が全然イベントにならないほど3Dが当然になっていくかも。そうなると、演者の身振りが表現される場面が今以上に多くなるはずです。
その時に身振りが洗練されていないと3Dの価値が半減しますよね。うさんくさいYouTube広告に出てくるキャラクターみたいにならないよう、身体表現の指導の需要はある程度高まると思っています。「動ける身体」を手に入れても、動かす側が未熟では活かしきれません。
身振り以前に、喋り方の指導者も重要でしょう。特に、喋り方のテンプレを与えるのではなく「個々人の喋り方を最適化してくれる人」、ボイストレーナーならぬトークトレーナーです。
そして3つ目に、僕の中ではこれが一番ありうると思っているのですが、「キャラデザに心理効果を適用する人材」は必要とされていくと思います。
これからもっと企業が、自社の広報役としてVTuberのようなキャラクターを設けていくと思います。そうしたキャラクターが、自社のサービスのターゲットに対して最適化されたデザインをしていたほうがビジネスとして有益なはずです。ターゲティングの強化でなくとも大衆にリーチするためにより効果的なキャラクターデザインはあると思います。
心理学とキャラデザの掛け合わせを売りにしているデザイナーさんって現時点でどれくらいいるんでしょうか。とりあえず、これから増えていくだろうとは思います。なぜなら、広報役のバーチャルなキャラクターはゲームやアニメのキャラクターとは役割が全く異なるからです。
VTuberの「声作り」を専門的にサポートする人々です。2種類あると思っています。
1つ目は、いわゆる「ボイストレーナー」。これは説明する必要もないでしょう。VTuberにおいて演者の声は重要な要素です。
2つ目は「ボイスチェンジャーの技術者」です。現状ボイチェン勢は各自で頑張って声を作っている方が多いと思いますが、その作業をサービスとして提供する人材が出てくると思います。バ美肉おじさんって一過性のブームではなくこれからもっと受容され増えていくと思うので、お金でスキルと時間をカバーする層っていると思うんですよね。
突然タロットカードにありそうな名前になりましたが、これは「複数の文化の橋渡しをする人々」です。実はこれいつの時代でもいるし、今もすでにいるのですが、重要なので説明します。
「伝統文化とサブカル」「遊びとビジネス」など、"掛け合わせ"を行うために必要な人材です。これからVTuberと何かをかけ合わせるとしたら、僕が期待するのはビジネスですね。お金にならない文化は発展しません。
ごりごりのビジネスマンがVTuberのビジネス的可能性を掘り起こし始めたら、VTuber業界は今よりもっと健全に・効率的にお金を稼げるようになるだろうし、企業勢・個人勢ともに寿命が伸びると思います。特に企業勢は「お金を稼げない=撤退」になりかねませんからね。
ざっと3つ、新しく現れるとしたらこんなもんでしょうか。本当はもっと細かく語りたかったのですが、多分ほとんどの人がブラウザバックすると思うのでざっくり書きました。
VTuberのビジネス利用がどのように進んでいくのか、そしてVTuberというビジネス自体もどう整備されていくのかが個人的には気になっています。