仮想通貨=危険というイメージは正しいのだろうか。
日本ではコインチェックのハッキングによるネム流出事件の後から、そのイメージは強まった。
取引所のハッキングは今でも起こっており、その危険がないと断言することはできない。
それでもウォレットによるリスク分散は可能である。
取引が少ないならハードウェアやペーパーなどのコールドウォレットで仮想通貨を管理すれば、ハッキングによる被害を抑えられる可能性は高まる。
そして仮想通貨という話で今でも耳にするのが「目に見えないお金だから信頼できない」というもの。
だが、我々は日常で目に見えないお金を数多く扱っているではないか。
銀行の預金残高は、銀行のデータでしかない。Suicaなどの電子マネーは目に見えないが当たり前に使われているではないか。
しかしながらウォレット管理で懸念すべき事項はある。アプリによるウォレットなどは保有者本人が死亡した場合に資産の引き出しができなくなることもあり得るからだ。
ハードウェアやペーパーなどのコールドウォレットであれば、貸金庫にでも預け万が一の自体のための対処も可能だが、端末のアプリで管理していた場合に、保有者が親族に伝えていなければ、そのまま資産は死というコールドウォレットに眠り続けてしまう。
仮想通貨=危険というイメージがまだ一般的には根強い。だからこそ、取引をしてると身内に伝えていない人も多いのではないだろうか(取引所から税金の申告のために履歴を自宅に送付しますというサービス提案に、家族にバレるという理由でユーザーたちからの猛反発があったのも記憶に新しい)。
資産を扱う以上、何であれリスクは伴う。仮想通貨=危険ということよりも、銀行=安全というイメージで何もリスク管理していない人々の方がよっぽど危険に見えてしまう。目に見える現金だって、強盗が入れば消えてしまう。
大切なのは自分の資産をどう管理するかのリスクヘッジではないか。