高次脳機能障害(こうじのうのうのうしょうがい)は、脳の前頭葉や頭頂葉などの高次脳機能を司る領域に障害が生じることによって引き起こされる症状の総称で、これらの領域は、認知機能、言語機能、注意力、思考力、判断力、問題解決能力、社会的行動など、高度な脳の働きに関与しています。
高次脳機能障害は、さまざまな要因によって引き起こされることがあります。主な原因としては、脳損傷(脳外傷や脳卒中など)、神経変性疾患(アルツハイマー病やパーキンソン病など)、発達障害(自閉症スペクトラム障害など)、精神疾患(統合失調症や双極性障害など)などがあります。
高次脳機能障害の症状は、個人によって異なる場合がありますが、以下のような特徴的な症状が見られることがあります。
認知機能の障害:注意力の低下、記憶の障害、思考力や理解力の低下などがあります。
言語機能の障害:言葉の理解や表現に問題が生じ、話すことや文章を書くことが難しくなることがあります。
行動や社会的スキルの変化:社会的なルールやマナーの理解や適用に問題が生じ、適切な行動が難しくなることがあります。また、情緒の制御や社会的な関係の構築にも困難が生じることがあります。
高次脳機能障害は、日常生活や社会生活に大きな影響を及ぼすことがあります。治療やサポートの方法は、原因や症状の程度に応じて異なりますが、リハビリテーション、薬物療法、認知行動療法、言語療法、職業療法などが一般的に用いられます。
自分が高次脳機能障害になったのは2歳の時、高所からの落下による脳外傷でくも膜下出血になったのが原因と思われます。ちゃんと開頭手術して意識も戻ったのですが、しばらくの期間脳が腫れて記憶障害で母親の事が母親と分からなくなり泣いていたそうです。それと、右半身がマヒ状態にもなったようです。右半身がマヒしていた間ずっと左手で右手の代わりをしていたため左利きになりました。よく左利きやのに不器用やな、と失礼なことを言う人がいますが生まれつきの左利きじゃないので不器用でも不思議ではありません。左利きだから器用じゃないといけないという固定観念を押し付けてくる人は嫌いです。今でも自分のどこが健常者より弱いかよく分かっていませんが物事を判断する前に話が進み聞き返そうにもさっき言ったばっかりやろと言われるのが怖くて聞き返せず結局何で聞き返さんかったんやと言われたり、何かに集中すると周りが見えなくなったり、人より仕事が遅かったり、仕事前の朝礼の話で何をしゃべっているのか集中して聞いていても10秒くらいで集中力がなくなって何をしゃべっているのかわからなくなったりと、仕事をするうえでとても不利な障害です。高次脳機能障害は精神の障害ですが、他にも身体障害者と知的障害者という種類の障害があります。身体障害者と知的障害者は精神障碍者よりも理解が進んでいて公共交通機関も半額になったりするのですが、精神障碍者は仕事をするうえで不利にもかかわらず公共交通機関の料金が半額になりません。それどころか、楽してるとかサボってるとか、障害を言い訳にして逃げようとしていると判断される事が非常に多いのです。自分は歌が上手くなりたくてボイストレーニングに7年くらい通っていたのですが自分の担当の先生に自分が高次脳機能障害の可能性があることを告げると「最近色んな障害があるよなー、そんなんやったら私はアンチ障害障害やわー」と言われて辞める決心をしました。7年くらい一緒にやってきたので分かってくれると思っていたので非常にショックでした。それともう一つのエピソードがあります。倉庫代わりに一室を借りようと思い大家さんに相談に行ったときに自分が高次脳機能障害であることを告げると「自分は昔引きこもりで仕事をしてなくてしまいに追い出されて仕事をしたらできるようになった」とか「精神障害いうても人の話を聞かずに暴れまわるわけでもないんやろ」とか精神障害1級レベルの人の話を持ち出して遠回しに障害を言い訳にしてる言い訳にするなという風に見えた。結局その大家さんから一室を借りることはしなかった。このように理解してくれる人が身体障害と知的障害と比べると非常に少ないのです。お金を払う人にさえこれなので仕事ならなおさら厳しいのが現状です。はっきり言って理解しないのなら一回思いっきり頭打って同じ目にあえと思ってしまいます。