日本では基本的に室内に入る時は靴を脱ぎます。
そのルーツは弥生時代からだと言われています。
弥生時代というと「高床式倉庫」があります。もともと、高床式倉庫は収穫した稲もみを収納するために造られました。
「食料を多く持つこと=権力を持つこと」とみなされると同時に、高床式倉庫もまた神聖空間とされました。
履物の湿気から稲もみを守るとともに外界の汚れ(ケガレ)をつけたまま神聖な空間に立ち入るのは失礼とされ、履物を脱ぐ習慣ができたともいわれています。
また、日本では履物は下駄や草履が主でした。履物のルーツは草を編んで作られるワラジです。日本人は農耕民族なのでワラジを履いて畑仕事をしますが、足がドロドロに汚れてしまいます。なので家に帰るときには靴を脱いで足を洗います。
履物のルーツが足が汚れやすいワラジなのでその文化が今も根付いていて靴を脱ぐことが文化になりました。
欧米では履物がブーツであったり革靴が多いので、足自体ははあまり汚れません。
また、玄関が無いというのも理由かもしれません。日本は玄関があり靴を脱ぐスペースがありますが、アメリカやヨーロッパの住居にはないのでそもそも靴を脱ぐという考えがありません。
しかし、この靴を脱がない文化が今変わりつつあります。
なぜかというと「新型コロナ」です。
ウイルスが靴裏について広がってるという研究結果が出ています。
米疾病対策センター(CDC)は、「医療従事者の靴底が新型コロナウイルスを運ぶ可能性がある」という内容の研究結果を発表しました。
中国・武漢の病院内で空気や物の表面を調べたところ、陽性率がとりわけ高かったのが床でした。
患者が出入りすることのない薬局であっても100%の陽性反応が検出されたのです。
また、集中治療室で働く医療従事者の靴底から取ったサンプルのうち、半数から陽性反応が確認されました。
CDCは報告書の中で「医療従事者の靴底は保菌物として機能する可能性がある。新型コロナウイルス患者がいる病棟を出る前に、靴底を消毒することを強くすすめる。」と警告しています。
https://www.ampro.co.jp/topics_detail1/id=1579
普段外に出た時にはそこまで神経質になることはないと思いますが、靴裏にもウイルスはつくということは知っておいてもいいかと思います。
病院に行く際は気をつけた方がいいかもしれませんね。
こういったニュースもありロックダウンしたイギリスや欧米諸国でも家に上がる時に靴を脱ぐようにした、という人が増えたそうです。
日本でも新しい生活様式が取り入れられていっていますが、海外でもこれまでの生活スタイルがガラッと変わっていっています。
これからの時代、清潔でいることに対してより強い関心が持たれるようになると思います。
靴も例外ではありません。
靴をクリーニングに出す、靴の外だけでなく内側も清潔に保つことは常識になるかもしれません。
そのお手伝いができたら嬉しいです。
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