外出に気を遣うようになって約1年が経とうとしています。
自粛期間中に家の大掃除をした人も多いと思います。大掃除で靴の整理をしたときにしばらく履いていなかった靴が出てきたりしたかもしれません。
そういった靴をお預かりすることもあったのですが大抵はカビが生えていたりして状態が良くないものが多くみられました。
特に合皮の靴の状態が悪いのが多かったです。
合皮の説明をすると
合皮(合成皮革)とは布地の表面に薄く合成樹脂を塗布して皮のように仕上げたものです。
長所としては①安い、②軽い、③水分や汚れを弾くので手入れがしやすい。等があります。
逆に、短所は①皮のような柔軟性はないので馴染みにくい、②劣化が早い(2年ほどで劣化する)が挙げられます。
この【劣化】についてなのですが、基本的には劣化してしまった=その靴の寿命。と考えて下さい。仮に数回しか履いていなかったとしても時間の経過と共に劣化は進んでいきます。修理屋さんに持っていっても断られると思います。
具体的にどんな状態かいくつか例を載せますのでご自身の靴をチェックしてみて下さい。
表面の樹脂が剝がれてしまって中の布地が露出してしまっている。
こちらはブーツの履き口付近の内側かかと部分ですが、ひび割れてしまっているのが分かると思います。
スニーカーの表面ですが、歩くときに曲がる部分です。一歩一歩歩くたびに同じところに力が加わって剥がれてしまっています。
天然の皮ですとこのようなひび割れ方は剥がれ方はしません。写真の例は合皮の経年劣化の典型と言えます。表面の合皮は水分を弾きますが、靴の内側は布なので汗等水分を吸って劣化が進みます。
例えば真夏の結婚式に履いたパンプスを靴箱に保管して1,2年後に履こうとして出したら中敷きがボロボロになっていたということもよくあります。
修理屋さんに頼めば張り替えてもらえるかもしれませんが、新品買うのと同じくらいのお金がかかることも、、、
クリーニングでも出される方が多いのですが、もう上の写真のような状態になってしまっていたらクリーニングでより悪化させてしまうのでキャンセルさせていただくこともあります。
少しでも長持ちさせたい場合は、履いたら靴内の水分をしっかり取るということが有効です。あとは大事にずっと取っておくよりもなるべく定期的に履いてあげたほうが靴にとっては良いです。
どれだけ大事に履いても寿命は来るのでそれまで大事に履いてあげたほうが靴も喜ぶと思います。
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