皮革の基礎知識をまとめます。
【製法による種類】
・天然皮革ーーー動物の皮をなめして「革」にしたもの。非常に頑丈で劣化しにくく、それでいて柔軟性もあり、高級感や風合いもよく、質感が良い。経年変化によるエイジングも楽しめる。しかし水分に非常に弱く、濡れた状態のまま放置してしまうと縮んで硬くなってしまったり雨ジミになってしまい、見た目の良さが損なわれてしまう。そのため日頃からの手入れが重要になる。
※「皮」は動物から剥いだままの状態のこと
「革」は皮から毛を抜き、脂肪を取り除いてなめしの加工を加え、製品にした状態こと
また、剥いだ皮から加工をして革になるまでを総称して「皮革」という
・人造皮革ーーー人工的な製法で「革」にしたもの。ナイロンやポリエステル樹脂を絡めて組成した生地を使い、表面をポリウレタン樹脂で見た目を革っぽくして仕上げる。天然の革により近い柔らかさがあり、耐久性や通気性が優れている。高温状態になると樹脂が溶け出してしまう事がある。そして劣化が早い2年もすれば劣化が進んでしまう。
・合成皮革ーーー布地に薄くポリ塩化ビニルやポリウレタン樹脂などの合成樹脂を塗布して皮のように仕上げたもの。天然の革とは違い、水分に強く水や泥などを弾くため汚れにくい。そして非常に軽く、安く手にいれることができる。欠点としては劣化が早いこと。2年ほどで表面の劣化が進みひび割れ、剥がれてしまう。革としての柔軟性もほとんど無いので自分の体に馴染んでいくこともあまり無い。
【革の特性】
・堅牢性、伸縮性、弾力性、吸湿性、放湿性
・高級感、質感、風合い
【革の組成】
細胞の90パーセントは、コラーゲン、ケラチン、エラスチン等のタンパク質でできており、経年劣化や外部要因によって上記の優れた特性を失ってしまう。
タンパク質の間には「細胞間脂質」があり、これの働きによって革のしなやかさを出している。経年と共に失われていってしまうので栄養クリーム等で補給してあげなければいけない。
また細胞間脂質の中には「結合水」がという保湿成分があり、革に潤いを与えている。こちらも時間経過で失われていくので補給が必要。
以上が革の基礎知識です。
まとめると
・革は優れた特徴をいくつも持っている
・革の特性は時間の経過により、失われていってしまう
・栄養を補給してあげる必要がある
・雨等で濡れてしまうと栄養が外に流れ出てしまい、固くなってしまう
・栄養を補給する必要がなく濡れても固くならずに、より安いのが合皮
といった感じです。
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