映画館に、大親友が観に行ったと言っていたし、自分も気になっていたので、アップリンクの見放題で、観てみた。
「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」
映画館の予告編だと、すっごい、いい感じに観える。
文化村シネマだったと思う。予告編観たのは。
文化村シネマって、バレエとか、舞踊系の映画、多い。
この映画を観てきた大親友の話によると、
天才バレー少年をいい学校に行かせるために、家族で協力してお金つくる、おばあさんまで出稼ぎに行くんだよ!と。
親が一生懸命にお金作って、彼は彼に合ったレッスンを受けることが出来た。最高の。
ばらばらになった家族がまた一緒に暮らせるように、家族のために頑張った少年だったが、しかし、家族が崩壊する。
ウクライナから活動拠点をロンドンに移したら、まあ、遊びもできますよね。
しかし彼はそこで、いい友達には恵まれる。
そして、最高のスターの座も。
それでも、彼は凄すぎちゃうから、その地位にも、そして過酷な日々にも飽き飽きしてしまう。
退屈になる・・・
目的であった、家族も崩壊して、目的を失ったスターはどうなる?
特にドラマチックなことが起きるドキュメンタリーではない。
セルゲイが特別にすごいってことも伝わる。しかし、彼がどれだけいろんなことを我慢したのか、がんばる目的についてどう考えていたのかは、あんまり出てこない。
が、あとで、母に恨み言言うわけですね。
どうしてこんなひとが、目的を簡単に失ってしまうのか・・・これだけの練習に耐えて、様々なプレッシャーに耐えてきた人を支えるのは、一般人と同じ、特別なことじゃない・・・すごくちっぽけに思えるけれど、最大のもの・・・若い彼にとっては、ね。
彼が40だったら、また違うと思う。
しかし、普通の人が普通に体験する子供時代を経験しないで、通り越して大人になってしまうと、成長しきれていない子供がそのまんまあるんじゃないかな。
40になって分かったとしても遅いわけだよな、バレーダンサーの彼には。
若い時しか最大に踊れないから。
世界のトップクラスのバレーの世界、ロンドンや、ロシアでのことなど、なるほどね、とちょっと知ることが出来る。
ものすごく疲れる、ドラッグでもあったほうが、痛みも気にしないで踊れる、
身を削ってるっていうのもわかる。
そして、バレーのトップクラスの世界も超えそうな力があるのに、目的ないまま持て余してしまった青年を観ることが出来る。
彼はひとりで頑張ってるって思い過ぎだな。
一人でパフォーマンス見せるより、やっぱりみんなで力を合わせて舞台に立っている時の方がより素敵に見えたし。
その後どうなったんだろうな・・・