前記事の続きです。
お昼過ぎに、石清水八幡宮駅に着いた。
腹ごしらえしてから石清水八幡宮に行くつもりだったから、前もって、どんな店があるか、ネットでは見ていた。
この店は食べログで出てたあれか、と通り過ぎ、
目当ての店でメニュー凝視し、昼ごはんだというのに、どうしてもかき氷!
走井餅という和菓子と、かき氷が人気みたいだったから・・・
実際、かき氷は氷の舌触り、ボリュームあるのに控えめでおとなしい、品のある姿からして、東京の値段から考えるとかなりお手頃価格。
かけているものについては、写真で見るよりは控え目だった。あんことかほかのトッピングのものもよかったのだが、
走井餅つきだと、選ぶものが限られる。アイスは、濃厚さをプラスするためにつけてみたが、あまり効果的ではなかった。
ふわふわかき氷にアイスをのせるのはあまり感動なかったが、カップアイスのかき氷の真ん中にバニラアイスが入っているのはおいしく感じられたのはなぜだろう、とふと思った。
よくこんなに涼しいのに、かき氷食べれるね、と母はうどん。
もともとうどん好きで、家で焼きそばの日に一人焼うどん、大みそかも、よく蕎麦でなくうどんを食べていた、母。
走井餅は、外側のお餅がとてもやわらかく、餡も優しい舌触りで、とろっと軽く食べれてしまう。ふにゃふにゃの赤ちゃんみたいな餅菓子だ。
周りを見ると、黄色がかったさわやかな感じの飲み物を注文している人も多く、
母が「冷やし飴だね」と言った。
お店の、茶屋っぽい雰囲気も明るく和やかで、持ち帰りの品の売り場も魅力的だったが、最中を旅の最初に買うのは危険(潰れる)だと思い、買わず。
石清水八幡宮に向かうケーブルカーもあるが、使う必要あるかとお店の人に聞いたら、まあ、普通に歩いて登れるというので、食後、歩いて登ることにした。
しかし、実際には、結構歩いた。
犬の散歩していたり、子供を連れていたり、健康のために歩いているのかなという感じの人や、観光客らしき人、カップル、七五三のためらしき人たち。
観光や参拝のための人だけでない、地元の人に親しまれている感じが印象に残った。
歩いている途中にも小さな社があったり、低い石垣がたくさんあった。
石垣があるということは、その上に建物があったということか?
のちに出てきた看板の説明によると、たくさんの宿坊があったようだった。
かつて、50近くの宿坊があって、泊まった旅人(参拝の)からの宿泊費で坊を維持していたそう。
参考→男山四十八坊
宿坊がみっしりあって、その先に八幡さんがあったのか。
それだけ栄えてたのだろうなと思いつつもうひとがんばり上る。
ケーブルカー乗降場も山頂すぐではない。ケーブルカー使ってもちょっとは歩かないといけない。
しかし、こう、ちょっとは、ちょっとでも苦労して上るっていうのはいいね。
目の前に現れるものを、より見事に感じさせてくれる気がする。
石清水八幡宮のある男山は、大阪寄りにあって、周りに大きな川もいくつもあり、地図で見ると、お酒を造っているところもいくつか目についたり・・・交通の要衝だったのは感じさせる。
平安時代の初めに、大分にある宇佐神宮にこもって祈っていた南都大安寺の行教和尚が、八幡大神様から、男山に分霊するようお告げを受けて建てたのが始まりで、都から見て鬼門にある延暦寺に対して、裏鬼門として、都を守る神として大切にされてきた模様。←公式サイト参照。
都の繁栄や、国を平安など、治める場所として確かにぴったりな場所のようだ。
八幡の「は」のように向かい合った阿吽の鳩の彫刻や、鳩の御朱印など、何かと鳩なのに、実際の鳩は見かけたかどうか・・・
(続く)