今年の1月半ば。法師温泉に行った。
以前に、バスツアーの広告などでも見ていたが、いいなーって思った時に調べたら、
混浴ってあって、それはちょっと・・・って。
日帰り温泉だと、メインの浴場が混浴でしか入れないような感じで(詳しくよくわからないが。)、宿泊だと、入れ替え制の時間があるので、男女別で入れる。
というわけで、宿泊で、行った。
到着したのは日暮れ頃、寒くて、まず中へと急いだ。
渡り廊下が寒い。脇に収集品がある。
そういえば、去年行った札幌近くの豊平峡温泉も、廊下に収集品あったなぁ。
法師温泉の廊下は、11月の豊平峡温泉付近より寒くて、底冷えする感じだった。
夜は冷えそうだなぁと感じる景色。
部屋の中、ガラスが二重だが、そうか、ガラス戸の多い建物だから、余計に寒いんだなと思った。見た目的には良いが、掃除大変そう。
連休で、客にはあちこちで顔を合わせたものの、ひっそりとしている。静かだ。
なんとか山荘なんとか事件とか、猟奇的な物語も考えられるかもしれない、山奥感。
実際以上に、奥にぽつんという感じがある。
そして、給仕や、部屋の案内は、アジア系外国人の若者が殆どだった。
部屋に案内してくれた中国人?の女の子は、日本語がまだ出来なさすぎだった。
それでも一生懸命話してるので、こちらも聞いているのだが、難しい感じに言うから余計に分からない・・・下手でも通じる感じだったら良いのだが。
しかし努力してること、こんな寒い山奥でしっかり働いていることは、ほんと感心する。
信州の宿などでありがちなはく製。
子供のころ、軽井沢の民宿に泊まった時、猟師の家だったので、熊とかいくつかのはく製が、普通に部屋に立っていたのが不気味だったな、そこの夕飯のおかずの鯉が気持ち悪くて食べられなかったのだよな、などと思い出す。
部屋の中に、カメムシをガムテープでとって下さいみたいなこと書いてあったが、実際、廊下のガラス部分にカメムシがいた。なんでカメムシ・・・
レトロ感に合わせてレトロな電話があったり。
・・・・使ってみればよかった。さすがにテレカは入らないのか。
外を見ると、湿ってはいるが、夜に雪が降りそうな感じではなかった。
新しい、別棟の方へ行ってみた。
渡り廊下から外を見る。
玄関前。今日はもう人は来なさそう・・・?
ここがぽつんと切り離された場所に思えた。そこにいる人たちだけの時間がある、夜。
引き返して、玄関の方へ。
玄関の前のスペース。カレンダーが沢山かかっていたのが驚きで(ここに写っている以上に)、余ったカレンダーもこういう飾り方があるのか、、、と思った。
大量のカレンダーと言えば、KTAGさんの記事の中華屋さんも。
花餅を見ると、以前、花餅作って送ってくれていた70代の友人を思い出す。体がしんどくなってきて、餅つき機を出せなくなって、と、今年はお餅送れなくて残念って連絡くれたのだった。
手作りの花餅は、丸いところが餅だから、シーズン過ぎたら、餅部分だけ枝から外して、揚げると、揚げあられになるって言っていたが、それはやったことがない。
その友人は、「これから畑で遊んできます。」とか、「鶯の声を聞きながら、畑の横でおにぎり食べてます。」というような文章を書く人で、本当に可愛らしい。
いろりコーナーもあった。座ってお茶を楽しめる。
こういうコレクションって、ここの人が集めるだけじゃなくて、近所の人とかが、ここ古い感じを特徴としてるからって、アンティークっぽいもの持ってきてくれたり、周辺で古い建物壊す時に、持ち込まれるのかなぁなどと、勝手に想像。
蝶の標本の左下にある写真が、法師温泉目玉の浴場。
玄関、すごく広くて、建物全体が広いと感じさせるのがいい。
周りの色を反射した木の廊下と、そこにある空気感で、落ち着いた雰囲気が作られている。低いところと高いところ、日本の家の中の空間って、すごく動きがあるな。
縮こまったり、広がったり。
寒いから、湯たんぽ貸してくれるらしいが、部屋の暖房は効いていたし、窓際と部屋の間に襖もあったので、そう寒い思いはしなかった。
自分が寒い思いをしたのは、子供のころに、親に連れて行かれた、木島平の宿の朝だったり(屋根から下がる、つららで人殺せそうだと思った。)、
5月の連休に能登半島に行って、輪島の朝市待機して車中泊したときだったり、
学生時代、イスタンブールに行った時の安宿だったり(窓際凍りそうな寒い部屋で、布団から洋服取りに出ることも困難。友達に、服取って~~って何度も頼んだ・・・。)。
フルムーンのポスターの、右下の「国鉄」の字が印象に残った。
それにしてもこのポスターの夫婦は何歳イメージだろう。
去年、自分の大親友が52で結婚(初婚。相手はバツイチ60代・・・)して、先日、ハネムーンでハワイ行ってたが、昔だったらもうフルムーンが珍しくない年齢じゃないか?
しかし50代って、結婚とか離婚とか、割と婚姻関係の動きがある時期なのだろうか。人生残り減る一方だし、結婚なんて興味なかったが結婚してもいいかなーとか、これからひとりは寂しいし、って結婚したり、
子供も成長したし、離婚しましょ!って別れるところもあるみたいだし。
自分が高校生のころ、大学受験控えた大事な時期だと思ったが、割とその時期に、友人の親の離婚話、ちらほら。
いざとなったら、それくらいの時期に、再出発、違う人生選ぶのも不安いっぱいだろうと思うが、この後ずっと不満でつまらないって思うよりいいんだろう。
・・・脱線。
お風呂あがりのくつろぎスペース。
ここにいるより部屋の方があったかいが、時間によってはグループがお茶飲んだり、会話したりしていた。
この写真の右側の方に進むと、浴場が3つあり、それぞれ時間で男女の使用が入れ替わる。
メインの浴場と、手前のお風呂は同じお湯で、奥は違う、新しいお湯だと言っていた。
奥の浴場はまだ新しめで、きれいで、露天もあった。空いていたので満喫できた。
ぬるめだったので、長々と入っていれた。
浴室内、木が多いので、落ち着く。床が滑りやすいのはひやっとしたが。
メインの浴場は、タイムスリップしたかというような作りで、湯船が木材で仕切られて分かれているプールみたいな形。
下から直接お湯が沸いていて、ぷくぷく、水泡が出てくる。場所によって、熱さが違う。
手前の小さめの浴場は、あんまり人気ないのか、人少なかった。外の見えない、囲い込まれた浴室内。乳白色の壁が、白い湯気でぼやけて、落ち着いた気分でお湯につかれる。
そうやって、いくつかのお風呂に入ったのだが、途中で耳にした話に驚いた。
メインのお風呂の混浴の時間帯に、男性いないといいなと思いながら入って行ったという60代くらいの女性が、「浴室内で、男性が、スマホいじってたんですよ!」と言うのを聞いたのだ。
スマホ~?!
混浴の時間に?
もちろん、入り口前に、スマホやカメラ禁止って書いてある。
露天のある方のお風呂、女性の時間になっているはずの時間に、男性が出てきたのが見えた。
どうなってるんだw
(法師温泉 混浴、とか、ワニとか、検索すると出てくる模様・・・色々)
せっかくの雰囲気ある建物と、いいお湯の温泉で・・・・
みんなが気持ちよく楽しめるようなルール作ってくれたらいいのに。
混浴って言ってもほとんど男性が使うなら、混浴時間はやめればいいのに、なんで残してるんだろう。しきたり?
翌朝。鳥の声も人の声もしない。
左側が、自分が泊まっていた棟。右側は浴場。
窓を開けたら、冷たい空気がさっと入ってきた。
もう、冬の美しさは終わりに向かい、山は春の目覚めに向かってる、と、感じた新春。
記事長すぎたなー。
読んでくださりありがとうございます!!