前記事の続きです。
せっかく来たし、せっかく特別公開してるし、ということで、見てみることにした。
千円かー、といったん思うが、母とここに来ることも二度とないだろうし。
分霊元の宇佐神宮などとともに、
日本三大八幡宮の一つという、石清水八幡宮。
八幡造という造りは、切妻造の前殿と、後殿の間に一間の相の間があり、前、真ん中、後で連結している。←wiki参照。
建物と建物が重なるように連なるっていうことは、前の建物と、後の建物の間のところ、屋根から雨がジャージャー落ちて、びしょびしょになるということだ。
だから、そこの部分に、樋をつけていたのだが、木製の雨樋だと、傷んでボロボロになる。
1579年ごろの話。信長が、この雨樋が朽ち果ててるのを何とかしてもらえないかと頼まれたときに、木製だと何度も直さないといけないから、青銅の鋳物に金箔を貼った、黄金の雨樋を作らせた、という。
そして、黄金の雨樋を売れば、次に雨樋を修復する費用にもあてられるだろうという
考えでのことだったと、その日、自分は、案内係から聞いた。
黄金の雨樋について調べると、いろいろと出てきて、石清水八幡宮に何かあった時に、この黄金の雨樋を売れば、再建費が賄えるとか、黄金の雨樋の材料についても諸説でてくる。しかし、再建費になると書いてあるところが多いから、案内係の説明が間違えていたのかなぁ。
黄金の雨樋は、長さ21.6メートルあるらしいが、見えるのは一部だけ。
覗き込んで見上げないと見えないような位置にあり、撮影も禁止。
じーっと見て、これ、ほんとに黄金~?と思った。金箔を貼ったその雨樋は、信長が寄進したときのままというが・・・何度も金の絵具でも塗ったんだろうかと思うような、金色。
シルバーさんの案内係の話を聞いていたら、蚊に刺された。
蚊が多かった。
建物を見上げると、ほんと入り組んでて、中どうなっているのかなあ、と思う。
特別公開の目貫の猿も、すぐ近くにあった。
左甚五郎作らしい。左甚五郎と言えば、日光東照宮の眠り猫とか・・・
江戸時代初期に活躍した彫刻職人だそうだが、wiki見たら、伝承の人物かもしれないようなこと書いてあって、驚いた。
凄い職人だと、工房の誰かが造ったものも、その人の名前で知られてたりするから、左甚五郎という名が、名作を表す代名詞だったかもっていうのはわかる気がする。
さて、目貫の猿についての説明を聞いたが、その案内のシルバーさんは、口数少ない人のように思えた。
あれがそうですくらいしか言わなくて。
本殿横の入り口の上の方にあるのだが、よく見えない!
位置高いし、小さいし。
・・・・今回、単焦点レンズしか持ってきていなかったのだった。
ズーム持ってくればよかった!!!と悔やまれた。
すると母が、オリンパスの単眼鏡を覗き込んでいた。
見せてもらったら、よく見えるではないか。
木の枝のところで琵琶を持っているお猿さんの目までよく見える。
どれどれ、と見ていたら、案内の人が、片目に、刺さっているの見えるでしょうという。
あ、ほんとだ、なんか刺さってる!と反応すると、
べらべら話し始めた。
話によると、
左甚五郎の猿はあまりにもよくできていて、夜中になるとその猿がそこから抜け出して、畑を荒らすので、何とかしてくださいと地元の民が言ってきたため、右目に釘を打ち付けたら、抜け出さなくなったと。
ところが!
最近のことである。工事のために、目貫の猿の彫刻を一時、その場所から外していたころ、近隣に、突然、猿が目撃され(写真見せてくれたが、まるで彫刻のように、屋根の上で何か実をかじっていた)、
工事の後に彫刻をもとの位置に戻したら、猿が出なくなったのだと!
単なる偶然であったとしても、こういう話は面白い。
特別公開の2点を見た後に、ぐるっと裏を回ると、厄除け開運祈願の清め布がかかっていた。
風通しよくさわやか。
この感じは、溜池山王の日枝神社のうらっかわにも似てるなぁと思いつつ・・・
ぐるりと回ると、他の彫刻が目に入った。
想像で作った象の彫刻には、想像だから肉球があるって、さっきの案内の人が言ってたな。
あちこちに美しい彫刻があり、目貫の猿も、このように高いところにはめ込んであるので、肉眼では見ずらかった。
表に回ると、混んでないけれど、参拝者は切れず。
広々としたところに空を見上げるように建っている本殿、他の八幡宮や神宮に比べても、明るく、力みなぎっていて豪快さがある。
建物に向かい合う、スペースが程よいのと、山の上にあるからか。
しかしちょうどその日の夜に、母がホテルでテレビをつけたら、石清水八幡宮が映っていて、実際よりさらに、神々しいというか・・・庶民的ではない豪華な感じに見えた。
戻り路、こちらに、絶景の展望があります!みたいな看板に導かれて行ってみると
確かにすごい見晴らし!
気持ちよくてあちこち眺めていたが、他の人が慌てて動いているのが目に入った。
蜂・・・大きな蜂!
蜂がいるときに、慌てて激しく動くとダメなんだよね、じっとしてないと、、、って、ほんとにじっとしてたら大丈夫なのか?って思う。
男山を降りて、なんだかわかりにくい地図(ガイドブックの)を見つつ、こっちでいいのかなぁと歩いて、飛行神社に到着。
確かにジェラルミン製の鳥居。ネットやガイドブックで見てたのよりは、かっこよく見えた。
花手水も力入ってる。
下の方を見たら、飛行機柄!
飛行神社は、飛行機の事故で亡くなった人の鎮魂のためや、空の安全、航空安全について真剣に考えている神社のようで、お守りコーナーだけ見るような人はお断りのよう。
参拝してから、授与所に来るよう、注意書きがあった。というか、参拝しないなら、授与所に来るなみたいな強い感じだった記憶。
冷やかしはダメっていう緊張感・・・
自分は、参拝してから、海外出張の多い友人のために(今年は行けてないが)お守りを買った。
お守りなどの写真撮ったりしたらまずそうな気配あった。
航空守り、ここでしかないって感じはあったが割と高かった。
でも、神社ブランドのため、どれでも千円!みたいなブランドお守り売ってる!という感じではなく、維持費、必要経費代含むみたいな真面目な感じがした。
なんとなく・・・
それにしても、日本中に飛行神社ってありそうだし、旅行守りとか登山守りとか、神社の神様とあまり関係なくても増産しているように思える。
盛り込みすぎたかな。今日も長々読んでくださりありがとうございます!
(続く)