映画みまくり周期の時は、色んな映画館のサイトをチェックしまくるのだが、面白そうな映画があったら、それが予定の中心になる。
EUフィルムデーズの映画も観たいのいくつかあったが、今年はひとつだけ観に行った。
ドラッグクイーンって、どういうものか、イメージすると、男ってわかりやすい女装のゲイみたいなイメージあるかもしれないが、
実際、ドラッグクイーンというのは、どういう仕事なのかがまず、わかる。
わざと、漫画のような見た目にしている。
そのわざとの姿で、人がいいにくいことを言う。
わざとやってる姿で、人々をhappyにしたい、プロのエンターテイナー。
この映画を観ると、まず、ドラッグクイーンについて、真面目な一芸人としてなるほどと理解する。
それとまた、彼、彼女らが、人からどう見られて、どう感じてるか・・・・も、映画を観てたら、伝わってくる。
ゲイのパレードなどでも「=」を主張しているが、同じ権利をくれっていうより、
同じなんだよって認めて欲しいと言っていることがよくわかる。
それも、なにがどうして、そういう主張をしたくなるのかも。
なかなかよくできているドキュメンタリーで、冒頭はしっくりこない気持ちで見ているのに、見終わったときには、考え方が変わっている自分に気づく。
ドキュメンタリーと言えば、8月に飛行機内で、「アポロ11」見た。
基本的に、飛行機内で映画は見ない。めったに見ないのに、友人に勧められて、
映画館に行く気にはならなさそうだったので、見てみた。
ええ、これドキュメンタリーなの?と思うほど、最初の方とか構図が映画っぽい。
しかし自分としては、発射されて飛び立って、宇宙に向かっているアポロ11の外観の様子は誰がどこで撮ったのかとか、
最後の方の戻ってきて、到着するまでの所とか、撮りようがないから?抜けてるというか映ってない部分などすごく気になった。
あれ?このシーンはないのか?とか。
調べまくったらなんか出てきそうだけれど、推測か当然のように書かれた嘘記事など読みたくないので、調べなかった。
しかしまあ、前半は映画っぽさに感心して、楽しく見れた。
しっかしあんな機材で、よく行ったよな・・・安心できない要素ばっかりに思えた。
最近観たドキュメンタリーは、「アートのお値段」
現代アートが嫌いになりそう。笑
日本人の有名アーティスト(外国で特に人気の)のうちの何人か、やはり弟子というか周りの人にほとんどやらせて、自分は指示出すだけみたいな話は、以前にも聞いていたが、海外でも似たようなことあるんだな、とか、
アーティストも、コレクターの自慢コレクションに入れて欲しくない人もいれば、食べて行くためにオークションで高く売れることを期待している人もいる。
現代の有名アーティストについても、へぇ、こんなことが起きていて、こういう状態なんだ、などと、普段分かりにくいことが紹介されていて、全くそういうこと聞いたこともなかった!っていう人には、驚きかも、と思った。
ファストファッション業界について描いた、「ザ・トゥルーコスト~ファストファッション 真の代償」と同様に、日本ではあまり知られていないこと・・・例えばリサイクルとして寄付したつもりの洋服が、どうなっているのかなど、知ったら、え?!って思うようなことが映画になるのは、ちょっとでも多くの人に知られるので、良い。
月日が経つと状態がどんどん変わることと、変わらないまま問題が続いていることもある。でも、ひとりが知ることで、知るだけで、未来が変わっていくようなこともある。
しかし、やたら偏ってたり、あ、別の世界の話だと思うようなのもあるので、何かさせようていうんじゃなくて、
(「シュガーブルース」見たからって、砂糖やめれないし。)
わかることで、今後ふと立ち止まって考える数秒、という時間ができる、それくらいのドキュメンタリーが大きな力を持つように思う。