火山の噴火に関するニュースって、遠いところで火山が噴火して、近隣の人は避難しないといけないようだ、大変そうだ、と思うくらいだった。
雲仙普賢岳については名前やニュースは聞いたことあっても、どういう場所なのか、周りがどんな感じかは知らなかった。
9月の中頃、島原半島へ行った。
雲仙普賢岳を近くで見える展望台へ向かう途中にも見晴らしのいい小さな展望台がある。
低い位置からいきなり上がっていく。にょきにょき現れたような山が九州には多い?
山の上から滑り落ちたような跡がある。
普賢岳が噴火したとき、火砕流がてっぺんから、下の方へ一気に流れ落ちた跡。
見ての通り、市街地まで近い。
1792年の大噴火の時には、火砕流が山をも壊し、破壊された山が有明海になだれ込み、津波も起こしたとか。
上の写真、ちょうど、説明の看板と同じ範囲。
1990年から5年間も、噴火が続き、その時にどんどん育った平成新山は長崎県の最高峰だそう。
平成新山の成り立ちっていうのに、溶岩ドームって書いてあるけれど、いまいちピンとこない。
火山が噴火するときに、火口の奥から、じわじわっと火口に向かって中身が上がっていくものの、噴火しきらず、火口の上にぶわっと出てきた部分がそこに固まる、その繰り返しでどんどん、上の方に、吹きあがった部分が固まり、背が高くなっていく・・・という風に大きくなるという感じか。
さらに、下から押しあがってくると、上の方、ひびが入り、そこにさらに内から吹き上がってきて、噴火すると、上に積み重なって厚くなっていた部分も、火砕流と一緒になだれ落ちる。なだれ落ちながらも、ガスを含んでいた塊などはそれ自体も爆発する。
今は静かだけれど、いつ何が起きるか分からないという、落ち着かない感じがする。
雲仙ロープウェイで更に上の方に行かれる。
建物のお土産コーナーに、ロープウェイの形のマスコットがついたキーホルダーや、根付が売られていた。
「ロージー」という名称らしかった。
何でロージーなのか、店の人に聞いたら、古いロープウェイで、爺さんだからってことだった。
あんまり可愛くなくて、ロージーグッズは買わず。
安売りしてたのだけれど。
建物も相当古びていて、こういう昭和な施設特有の機械があった。
これって、単に心拍数測る機械だよな。
建物の横に、神社があった。
これは、寄るべき神社でしょう。
ロープウェイは割とアバウトな出発具合で、人がそこそこ入ったら、時間早くても出発させてたり。
ロープウェイって赤いイメージ。
コロナ対策か、窓を結構開けていた。
スタッフの動きが、必要なことはちゃんとしているけれど、他は適当な感じで、ローカル感がいい。チケット売り場も家族経営?って雰囲気だったし。
結構な角度。
窓が開いていたから、綺麗に外を撮れた。
山頂駅に到着して、そこにあった温度計を見ると、14度くらい?
寒かった。
折り重なる山と、有明海と、天草半島部分が良く見える。半島の先の海の向こうのうっすら灰色部分は熊本。
ロープウェイ降りて、少し上がったところに、旧降り場?のような建物があり、中で工事していた。資料室のようなものもあるようだった。
すぐそばに、道の入り口あり。
少し上ると、小さな展望台があった。
その展望台には人がたまっていて、みんな写真撮影に集中していた。
そこからは平成新山の頭がはっきり見える。
泥を適当に積んだみたいな形だな。土遊びの山のよう。
見るからにもろそう・・・
あちこちに、説明のパネルがある。
狭い展望台よりも下の、先の旧ロープウェイ駅の周りでは、静かな橘湾も良く見えた。
島原大変と呼ばれる大噴火から198年後だった、平成の大噴火が起きた前触れとして、橘湾は地震に揺れたらしい。(平成の大噴火についての記事参照。)
さらっと記事書くつもりが、どう書けばいいか・・・ってちょっと時間かかっちゃった。
今の時期は紅葉も見ごろらしい。
ここは、行ってみて、感じることがある場所。
人間の力のちっぽけさ、自然の圧倒的な力を、自分全体で納得できる場所。