ヴァレッタが首都になる以前、首都だったイムディーナは、小高い丘の上にあり、離れたところからも目立つ。
青銅器時代、フェニキア人のいた頃から、砦が作られ、マルタ騎士団の時代には首都として栄えたが、首都がヴァレッタに移った以降は、静寂の町と呼ばれるほど人が減ってしまったそう。
周りをぐるっと囲んでいる城壁。日本の城の周りとも似た雰囲気がある。
城壁内に入るゲートは3つある。
これは1724年に作られた、メインゲート。
入ってすぐ、自然史博物館があるのだが、その正面右側では、
観光客が記念写真を撮ったりしていた。
大人気?のギロチンインスタスポット。
カフェや土産物屋などがあり、城壁内自体がテーマパークのよう。
マルタ定番の出窓があったり、
元々、中心部だったので、立派な建物も多く。貴族や僧侶も住んでいたらしいが、どれが何かまでは確認しなかった。現在、ホテルとして使われている建物もある。
魚のようなドアノブや、
海の神?・・・守護神的なモチーフのドアノブなど、ドアノブ見てるだけでも時間がたってしまいそう。
ヨーロッパの町って、ドアとかドアノブとか看板とか追い出したら、きりがない。
イムディーナの大聖堂は、マルタで最初に建てられた大聖堂で、聖パウロ大聖堂とも呼ばれているそう。現在のものは1705年に再建されたらしいが、それでも結構古いよな。
マルタの教会は、外はシンプルで、中は豪華。
大聖堂右にある、大聖堂付属博物館。
中は清々しく綺麗に整っていて、こざっぱり。宗教儀式の道具や、食器など、道具系の文化財が多く展示されていた。
グーテンベルク関連の展示も、特別展としてやっていた。
観光客少ない。
城壁の中で、馬も観光用だが走ってるくらいなのに、車が結構入ってきているのが、なんか不思議な感じ。現代と、中世の共存生活?
細い路地、過去の気配を感じてみたりするのが楽しい。
城壁外側にそったあたりに、眺めのいいカフェやレストランもあり、
丘の下からの風を感じながら食事ができる。
風に撫でられて揺れる草木を見つつ、ぼーーーーっと気持ちを遠くにほおりだす。
歴史のそばを通ってきた風。過去にここにいた知らない誰かが感じたのと同じ風に吹かれていると感じると、なんか落ち着いて、幸せな気分になった。
城壁内のあちこちに小さな広場があり、
肩に力入ってなくて、ここもまた、様々なことがあったはずなのに、からっとした明るさがある。
なんだろう?古いけれど、必要な手入れはされているから?
ここちよい整い方。
気取りなく置かれた緑も、背景によく合ってるし。
建物の角にも宗教的な像が置かれているところ多く。これは日よけ付き?
銀細工やドアノブ、ガラス細工などのお店がいくつもあったが、城壁の外を見に行く時間も必要だったので、ちらっと覗いただけ。
イムディーナの城壁の中だけでも、1日すぐ過ぎちゃうと思う。
のんびりする時間も入れて、ゆっくりしたら気持ちよさそうな場所だった。