2024年9月の終わり。
仁和寺の御所庭園を見た後、まだ見るべきところはたくさん残っていた。
せっかく来たから境内もざっと見ることにする。
888年創建。世界遺産の割に観光客に人気ないような?
それにしても、結構広くて、梅林みたいなのもたっぷりあるから、季節には人多いのだろうけれど、その日はほんとガラガラ。
西洋人のおとなしそうな二人連れ旅行者ちらほら。
五重塔(江戸時代初期の物)の周りも全然人がいなかった。
総高36.18m。上から下まであんまり屋根の幅に差がない、東寺のと同じタイプらしい。
金堂が見えた。国宝。
仁和寺の本尊である阿弥陀三尊を安置している。
慶長年間造営の御所 内裏紫宸殿を寛永年間(1624〜43)に移築したもので、当時の宮殿建築を伝えるということで、世界遺産に登録されている。現存する最古の紫宸殿。
(仁和寺のホームページ参照)
京都激混みなはずだが・・・・
建立自体は1613年なんだな…めちゃくちゃ状態いいな。何回も直してるのだろうが。
軒先の像がかわいらしい。
スマホだと絶対歪むよね
しかし、シンプルだが見れば見るほどエレガントに見えてくる。ほんと考えられないな。洗練されていて、しかもびしっとそろっていて。
こんな巨大な工芸品みたいな箱の建物・・・贅沢。
経蔵。寛永〜正保年間の建立。重要文化財。
九所明神。重要文化財。1212年に境内の南にあったものを東にうつしたそうだが、現在の建物は寛永年間に作ったらしい。仁和寺の伽藍を守る役割。
観音堂。重要文化財。前に見える紐握って祈れば、中にいる先手観音菩薩に思いが届く、はず?
御影堂(Miedo)。重要文化財。
慶長年間造営の内裏 清涼殿の一部を賜り、寛永年間に再建された。
・・・ほんと人いない・・・日当たり良くて気持ちよい場所だった。
これで端っこまで見た。
並びにある水掛け不動が印象に残った。
この不動明王に水をかけるのだが
柄杓の柄が長い!!
…珍しくない?自分には珍しかった。
この石造の不動明王、以前、堀川まで流れてしまい、仁和寺に帰りたいって、お告げを聞いた人のおかげで戻れたとか。
水をかけたら、ひとつ願い事叶えてくれるという伝承が一願不動という信仰となったと。
不動明王の台座の岩は、菅公腰掛石と呼ばれている。
菅原道真が901年に太宰府に向かうことが決定となり、宇多法皇に最後のお別れを伝えに来たら、法皇は勤行中だったから、この岩に腰かけて待っていたそう。
二人は仲よかったのね(?詳しく知らないが。)。
流れゆく われはみづくとなりはてぬ
君しがらみと なりてとどめよ
大宰府へ流されて水くず同然の自分をしがらみとなってとどめてくださいって法皇伝える歌らしいが、菅原道真公って実際どんな人だったのかよくわからないけれど、こんな歌は、きゅうっと締め付けられるね・・・
それにしても、こういう旅先で見かける伝承っぽい看板は、時としてでたらめっぽいのも多いけれど、へーって面白いのも多くて、そういうのはネットではなかなか見つからないように思う。
ぼちぼち旅の終わり。夕方の京都や奈良で、見通しの良いところの風景ってなんか、ゆったりしていて、一日が終わっていくことを実感する。
なんかちょっとお腹空いたね、って、母とそこら辺のベンチで休憩。
草餅パッケージだけ写真撮って、中身撮るの忘れた。
草の味がしっかりして、大原野の山の雰囲気を味わった。
バスで京都駅に戻り、
帰りの新幹線までの間に、今年もまた駅でいつもの店で、パフェ食べた。
母も同じの頼んでいた。美味しくパフェ食べれる幸せ。
長々と読んでくださりありがとうございました!
(10月の京都の話はまだ続く・・・)