前記事の続きです。
多分、あの辺から歩いていけばいいはず、とめどをつけて降りたバス停、北稜高校という学校の近くから、てくてく歩いた。日差し強く、新しい住居、家族向けの一戸建てが並ぶ、退屈な道・・・
しかし、綺麗で、おそらく理想的な一戸建てが並び、静かだから、この辺はもしかして人気の住宅地なのだろうか、
ざわざわした町の方へ入るギリギリの場所な感じするし。
しばらく歩いてから、曲がって曲がって、着いた。
結構適当に歩いて、よく無事着けたわ。
圓通寺
後水尾天皇(ごみずのおてんのう、ごみのおてんのう。 1611年~1629年在位)の山荘だったところをお寺にした。
後水尾天皇については、wiki読むとなかなか面白い。
陽明門の額の文字も、後水尾天皇のものだとか、56で出家した後も精力衰えず、とか・・・
さて、圓通寺の入り口付近は静かだったが、恐る恐る訪れてきている人はいた。
恐る恐るっていうのは、自分が勝手に書いたが、トリップアドバイザーなどの口コミを見ると、和尚さんに対する文句が結構書かれている。
そんな危険な寺なのかどうかしらないけれど、自分は
比叡山を借景とした美しい枯山水庭園を見たい。
ここは、ネット記事で見ても、なかなか、良い写真が見当たらないし、自分も良い感じに撮れなかった。
かつては比叡山が見える庭が、京都にはたくさんあったそうだが、高い建物が建ったり、都市開発でどんどん、そういうところは減ってしまったらしい。
圓通寺の庭は国の名勝になっている。
この部屋にはラジカセみたいなものが置いてあって、和尚さんの話が流れている。
寺と庭の解説。
シンプルに見えて、植えるものもすごく計算されているそう。
京都の町の方へ行ったときに、比叡山の方を見てください、と。
そうしたら、ここから見える比叡山がどれだけきれいかということに気づくと。
かなり、ぼろい(失礼)感じ、しぶーーい感じの建物、部屋から、比叡山の見える庭を眺めているのはなかなか気持ちがよい。
ゆーーーーーったりとした気分になる。
庭は、思ったより大きくなく、派手さもない。
庭の石はかなり深く埋めてあるみたい。
暑すぎない夏の、時が止まったような感覚になる、時間・・・という雰囲気。
結構ぼーーーーっと長くいられる。
頭空っぽにしやすいというか・・・
10月で、まだ紅葉もほとんど色づいていない。
石が、四角いのや、丸い頭やら、サイズと高さの並びもちょっと変わってる。
普通もっと大きかったり小さかったり、抑揚があるような。
これは入り口。
トリップアドバイザーの口コミにあったように、庭以外の住居スペース的なところに、撮影禁止としつこく貼り紙あったが、しつこすぎに貼ってあるのかと思ったらそこまででもない。庭を見に来ているのだし。
中で誰かに注意されたわけでもないし。
門を出るときに、次に行く方向を、そこにいたお寺の人に聞いたが、丁寧に親切に教えてくれたし、作務衣の年配の男性が通った時にあいさつすると、普通に返してくれたし、不愛想で怖いと思うような人もいなかった。
圓通寺を出てから、また歩いて、地下鉄かバス停を目指して歩いたが、途中で母が、膝が痛くなったと言い出した。
それからすぐ、足の付け根も痛い、と。
普段、街歩きや、プチ登山にも参加している母なので、その発言は意外だった。
70超えてるし、その日すでに2万歩歩いてたしな・・・
久しぶりに親と旅して、親の衰えを知り、今後の旅行については考えないといけないなと思った。
大通りに出て、北山のあたりからバスに乗った。
どう回るのかよくわからないままに。
京都でバス乗り場、どっち方向へ周るバスなのかがわかりにくかった。
実際間違えたが、母の足休めということで、しばらく乗った。
(続く)