住宅地の、ちょっと角を曲がったあたり、みたいなところにある、タルシーン神殿。
これは、入り口となる、建物で、資料少しと、お土産コーナーがある。
紀元前2500年ごろ(この年度も、サイト記事によってばらつきがあるが、ここでは、マルタ観光局に書いてあった年数を入れた。)の古代神殿で、1914年に農民に偶然発見されたそう。
マルタでの他の遺跡でもそうだが、遺跡を発掘した時に、わからないまま結構適当に掘り起こして壊しちゃったり、っていうの多かったみたい。
入り口の建物を通り抜けると、すぐ遺跡。
4つの神殿からなる。
一番古い神殿はほぼ崩壊しているものの、残りの3つは、建築の進化、変化を伝えるほど、保存状態がいいという。
時代ごとの様式の変化がわかる。新しいほど、装飾が多くなる。
写真の中央より右の、奥に見える壁の所が、入り口のある建物。
うずまきは、時間と永遠の象徴だそう。(マルタ観光局のサイト参照)
上のは、レプリカ。
バレッタの考古学博物館にオリジナルがある。
ほんとに巨石。技術が進むとこのように綺麗にそろった石が使われてくる。
上から見ると、四葉のクローバーのようにまるっこい部屋が4つあるという作り。
四葉というか二つのくし団子を並べたような形は、子宮とか、女性の身体の形とか言われてる。
この、太ったレディが、タルシーン神殿の目玉のひとつ。↑のはレプリカ。
本物は考古学博物館に。
右側端っこに、太った女性像のスカートが映っているのだが、どれだけ大きいか、ちょっと伝わるかな・・・
左側の台みたいなのは、生贄を乗せた台だったかなぁ~~たしか~~
巫女のための部屋や、生贄の動物を清める部屋、神託の部屋といった部屋で構成されているのは、他のマルタの古代神殿とほぼ同じなのかなと思った。
レリーフなども考古学博物館にオリジナルが綺麗に保存されていた。
動物のレリーフの他、動物の残骸が、遺跡の周りで発掘されたそう。
埋まっていたおかげで絵柄も綺麗に残っている。
紀元前3600年~2500年頃の船やボートを描いたレリーフもあったそう。
ちなみに、考古学博物館でおそらく最も人気あるのは
眠れる貴婦人、という、手のひらサイズの像で、ハイポジューム地下神殿でみつかったもの。ハイポジューム地下神殿も住宅地にあるが、予約必須、しかも写真撮影禁止、一日当たりの受付人数も限られ、入館料も35ユーロ(更に値上がりした説あり)。自分は行けなかった。
こっちは、うつぶせ寝か。
それにしても、考古学博物館にはほんと貴重なものがどっさり詰め込まれているのだけれど
日本だったら、さも貴重そうに照明落とした黒バックひとつの部屋に一品ぽつーーんと置いて光でも当ててそうなところが、ここでは、何の変哲もないかのごとくかなり楽な感じに展示されていた。
この、ちっさな建物。これも手のひらサイズ。建築模型だとか・・・・・・・
すっごいかわいい!
大昔の人も、今の人と似たようなことやってるなーとか、可愛いとか共感できる感性もあったり、展示物色々見ていて楽しくなる博物館だった。
16世紀に建てられたお屋敷を使っていて、古いお屋敷の落ち着いた雰囲気あっていいと感じたが、なんだか修復中みたいな部屋もあった・・・・本来もっと手をかけて豪華しそうなのに、そうではないところが、自分には好感度高かった。
懐かしい感じもして。
国立考古学博物館のエントランス内側↑
ここはもっとゆっくり見たかったな。ちなみに最低1時間は必要。