ボクがALISで書いている理由はですね…グフフ
ハァァ、アリス、アリスたん…ハァハァ……
サイトも白っぽくてツヤツヤで…カプワァ…まさしく幼女!…幼女!…ムハァ
嘘です。ドン引きしない!そこの君!通報するなああ!
「ロリコン」に対して、「アリコン」=「アリス・コンプレックス」なる概念があることをご存じでしょうか?この場合の「アリス」はルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』のことです。
ロリコンの語源となったナボコフの「ロリータ」がハイティーン、キャロルの「アリス」がローティーンであることから、一般的なロリコンよりさらに年若い幼女に欲情する重症な手合いのことを「アリコン」という、と解説されたりしますが、この解説は断じて間違いです。
「ロリータ」が少女に振り回される中年男の物語、まさに現代の病理である萌えオタの姿そのものであるのに対して、「アリス」は摩訶不思議な世界をめぐる少女の物語です。
少女しか入ることができない、少女の前にしか立ち現れない不可思議の国。愛らしいメルヘン、狂気と耽美。「アリス・コンプレックス」とはそんな世界を大切に、大切に愛でるというものなのです。
わかりますか?幼女のカラダにハァハァと欲情しているんじゃない、違うんです、ただ、少女をめぐる美しい世界が好きなだけ、え?そんな話はどうでもいい?
いやいや、わかってませんね。竹久夢二に始まり戦後は中原淳一そして内藤ルネ、現在は池永康晟にいたる少女絵の歴史があるとして、我々が愛でるこの世界もそれに連なる、え?くわしい事情は署で?
あ、ちょっと待
高校生・守本貢は、久々に小学生時代の大親友ルリスと再会する。しかし、彼女はあの頃と同じ姿!? ルリスは幼い容姿のまま成長しない人たちの惑星、小学星のお姫様だという。しかも、5年前に貢からプロポーズされ、花嫁修業のために地球に戻ってきたって!? そんな覚えのない貢の動揺をよそにルリスと貢の同棲生活が始まる!!
もうタイトルからして想像がつくと思いますが、ロリコンの何が悪い!ああもう、幼女しかいない星があればいいのに!から始まる物語。
ヒロインは小学生な容姿なのが当たり前の星の人。だから犯罪じゃないよね!もう常識だよね!なんですが、でも、それはあくまで向こうの星の話であって、こちら地球では歴然たる犯罪です。白眼視と社会死と、そして文化的ギャップを乗り越えて、二人は結ばれることができるのか?
頭の悪い設定から始まったにしては、実に王道な「異文化コミュニケーション」ラブコメです。現代社会と、異なる常識の星とがぶつかって大騒ぎ。かのSFマガジンで激賞されたこともある(ほんとかよ)という、なかなか本格SFな道具立ての作品だったりします。
そして、いじらしく揺れるヒロイン、ルリスがほんとうに可愛く描かれていてですね、作者の描写も熱が入って微に入り細に入りねちっこく……ランドセルそしてスクール水着……いやいや、こいつ「本物」だわ……。
作者はこの作品がデビュー作ですが、以降も殆どヒロインが小学生の話しか書いてないんですよね。編集の指図なのか作者の本性なのかは知りませんが、ごめんなさい、本格SFだなんて紹介してしまって。ロリコンラノベです。さあどうぞ。
玄関を開けると、JSがいた――
「やくそくどおり、弟子にしてもらいにきました!」
16歳にして将棋界の最強タイトル保持者『竜王』となった九頭竜八一の自宅に押しかけてきたのは、小学三年生の雛鶴あい。きゅうさい。
「え? ……弟子? え?」
「……おぼえてません?」
憶えてなかったが始まってしまったJSとの同居生活。ストレートなあいの情熱に、八一も失いかけていた熱いモノを取り戻していく――
昨年アニメ化もしましたし、GA文庫の今をときめく看板作としてあまりにも有名な作品ですので、あれこれ解説する必要はないかもしれません。
たくさんの(ここ重要)女子小学生がおしかけてくるお話です。おわり。ではなくて、棋界の熱い戦いを描いたかなり本格的な物語。
「 吹けば飛ぶような将棋の駒に、賭けた命を笑わば笑え」(「王将」村田英雄)。勝てば目も眩むような栄光栄誉、負ければ全てを失う生き地獄。天才といえど切れば血も流れる生身の棋士たちが、盤上に命を削って戦うさまがガチ熱い!
「王将」阪田三吉の活躍した大阪、関西将棋界が主な舞台となっていて、福島の将棋会館をはじめ京橋や通天閣周辺、桜宮のホテル街など、現地の人ならニヤリとする場面もいっぱい。実際に棋界で起こったエピソードを下敷きにするなど、作者の綿密な取材の上に構成されたリアリティが作品の土台でもあり魅力です。現役棋士たちが監修もつとめていて、本格将棋小説としてかなりおすすめできる作品。
ぶっちゃけメインヒロインは姉弟子である中学生、銀子なんじゃねえの?で、女子小学生は社会死ネタが中心なんですが、将棋世界では二十歳過ぎればただの人、ロリコン世界では二桁(10さい)になるともうおばさんだと雛鶴あいちゃん(9さい)はおっしゃいます。運命と才能のきらめきは一瞬。残酷ですね。現在続刊中、ラノベ界隈でいま旬な作品のうちの一つ。ロリコンともども読み逃しなく。
私は戦う。この〈地獄〉で——灼熱のウィザーズバトル開幕!〈円環大系〉と呼ばれる魔法を使い、100人の魔導師を倒す運命を負った少女メイゼルの前に現れた、音を操る〈神音大系〉の騎士。メイゼルを排除しようとする彼らの狙いとは!? 魔導師たちの過酷な戦いが始まる!
作者は長谷敏司さん。昨年『Beatless』がAmazon Primeオリジナルとしてアニメ化されたところですけど、現在、SF小説の第一線で活躍されている作家さんです。が、この作品は、SFではなく過酷ハードな魔術モノ。キャッチコピーは「灼熱のウィザーズバトル開幕!」。
ぶっちゃけ序盤は勝手が違う魔術世界の描写に慣れていないのか、ひどい悪文としか言いようがなくて読み進めるのに四苦八苦するんですけど、世界観が頭に入る頃にはもう、壮大で緻密な設定が織り込まれたこの世界にどっぷりはまり込んで抜け出せなくなること必定です。さすがだと唸るしかない。
で、この壮大な仕掛け世界で何を争うかというと、「JS(女子小学生)とJK(女子高生)、どちらを選ぶか?」です。え、ええ?そんな話?
そうなんです。ちなみに主人公は24歳(小学校のせんせえまたは無職)。まあどちらを選んでも犯罪だとは思いますが、ロリコンなら絶対に前者を選びますよね?是非、全身全霊をもって選んでください、そして全身全霊で煩悶してください。いやほんとに壮絶な思いをきっと主人公とともに味わうことになります。
JSとJK、SとKとの間には、僅か5年ほどの差しかないわけですが、そこに世界の全てがあったりするんです。ロリコンの吐く名台詞、みたいなことを書いていますが、いや、ほんとは「欲望」と「慈愛」といった人間の本源的な対位が描かれるんですけどね。(ロリ)ヒロインのメイゼルはドS、「欲望」です。
ちなみにこの作品は魔術ものらしく?変態がたくさん登場します。変態が変態を呼ぶ世界。「おい、そこの変質者。お前、変態だから魔法使いだろ」すごいな、この世界では変態度で魔法が使えるようになるという(違います)。
コアなファンの多いウィザードものの傑作です。ロリコンは覚悟を持って世界を選べ!
以上、ロリコンが歓喜するライトノベル、三選でした。