学生としてある飲食店で3年半働く中で、他の飲食店とは異なる店・客の雰囲気を感じ、その異色な雰囲気がうちの店の差別化要因になっているのではと疑問を持ち始めたため、色々分析してみました。
今回はその結果をシリーズ形式(たぶん全2回か3回?)で記事にしていきたいと思います。
自分自身はじめて記事を書くので拙い文章ですが、大目に見てください!また、コメントにて是非フィードバック等いただければと思います!
記事の最後には、飲食店が価値共創や交流を上手く活用した差別化方法について自分なりに提案していければと思います!
まず始めに、2018年の一般社団法人日本フードサービス協会の調査によると、一般的な飲食業界/居酒屋業界は年々縮小傾向にあります。
しかし、私がアルバイトしている会社では、上記のような業界の縮小傾向に反し、業績を上げ続けています(具体的なデータは伏せさせていただきます)。
このように、私のアルバイト先が好調な背景を紐解く上で、参考にした理論が「価値共創論」です!
価値共創ってなに?
C.K.プラハラードとベンカト・ラマスワミ(2004)によると、価値共創とは、企業が、様々なステークホルダーと協働して共に新たな価値を創造することであり、マーケティングにおいては市場を価値創造の「場」と捉え、消費者を単に商品を消費する存在としてではなく、価値創造プロセスのパートナーとして、商品開発やサービス、新しいアイディアの創出などに一緒に取り組むこととされています。
また、この価値共創を起こすプロセスとして、村松潤一さんは、著書「価値共創とマーケティング論」の中で、4Cアプローチというフレームを提唱しています。
サービス業界では、注文の際や会計時にコミュニケーションの機会が必然的に生まれ、その交流の機会をどう活かすかが重要であるとされています。そして、その交流の中でうまれる価値が「文脈価値」と呼ばれており、顧客や従業員それぞれが感じた価値となります。
「文脈価値」と対比しやすいのが「交換価値」であり、これは料理のおいしさや、コストパフォーマンスなどが挙げられますね。
私が働いている飲食店では、お客様同志の交流やお客様と従業員との交流が盛んに行われており、顧客それぞれが感じた文脈価値により、ファンがうまれて、他店との差別化要因になっているのではないかと考えました!
そこで、私が働く飲食店に来店する客は他店に比べて文脈価値を求めて来店する客が多いことが証明できれば、価値共創戦略により差別化できていることを証明できると考え、調査を行いました。
調査を行う上で、株式会社リクルートライフスタイルが行った調査を参考に、50名のお客様(もっと増やしたい)にご回答いただきました!
下記、結果となります。
上記調査結果から、価値共創(交流)により引き起こされる価値(文脈価値)を求めて来店する客が、他店に比べて多いと言えます!
このように、飲食店のスタイルによって状況は異なりますが、価値共創により顧客が感じる文脈価値をいかに提供できるかが、差別化に繋がるのではないかと考えます。
しかし、上記結果より、感じたこととして
① 顧客が感じた文脈価値の大きさと再来店回数や平均支払額には関係があるのか
② 価値共創戦略の効果は目に見えないもので、評価しづらく、飲食店にとって戦略を採用しづらい、PDCAを回しづらいのではないか
実際に、上記でも紹介させていただいた村松氏も、企業にとっては価値共創戦略を採用したことによる報酬授受システムがない為、企業は交流の場を活用する為に投資した教育費や提供した文脈価値の大きさに見合った報酬の受け取りや戦略の評価ができない、と述べています。
次回の記事では、上記二つの課題観を解消し得る調査結果について紹介していきたいと思います!
コメントでの質問、どしどし受け付けております!